豪鬼メモ

一瞬千撃

ボディキャップ魚眼レンズBCL-0980用のLightroom現像設定

マイクロフォーサーズ規格のカメラを持っていたら是非とも入手すべきと言いたいのが、魚眼レンズ付きボディキャップBCL-0980である。実売8000円程度と安価で、文字通りボディキャップとしての大きさしかない割には、良く写るし、遊べるレンズである。魚眼レンズのような趣味性の非常に高いものに何万円も出すのは勇気がいるが、このBCL-0980なら気軽に試せるだろう。今回はそんなBCL-0980で撮った写真をLightroomで現像するにあたっての最適な設定を探ってみる。
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コントラストの調整

この写真は、ちょっと気に入っている。当家が2年前まで住んでいた家のすぐ近くなのだが、別に街並みを撮りたいわけじゃない。画面中央付近に見える自転車に乗った母娘が、マンションの谷間から差す西日に照らされた瞬間を捉えていて、なんか日常の一瞬を切り取った感があっていいなぁと。幼子を運ぶ母親の姿はなんとも愛おしくはないだろうか。実は家族で出かけた際に私が歩いているのに妻と子に自転車で先に行かれてやるせなくシャッターを押した写真なんだけども。この現像設定は前回までで述べたAdobe for Olympus設定であり、Adobe Standardがもともと軟調な上にShadowsを持ち上げているので暗部の視認性が上がっている。日陰が暗いことを表現しつつも、実際にそこにいたら見えるであろう道や建物の風景がきちんと視認できるという、ちょうど良いバランスがとれている。やはり長期保存するデータを作るならこれがベストな設定だろう。手動で調整するならもうちょいShadowsを上げたいところだけど。
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Lightroomプロファイル難民

Lightroomの現像設定の俺デフォルトを探す旅が未だに落ち着かない。バッチ処理で適応する自分好みのプリセットをひとつ決めたいのだ。作例ごとに設定を試行錯誤して追い込むのが理想的であるとしても、ベースラインとしての俺デフォルトがある方がいい。もちろん、最大多数の最大幸福を追求しているであろうAdobe Standardをそのままベースラインにするのもありだが、そこに手間をかけて自分好みにできないかと考えてしまうのが趣味の世界である。で、今回は基本に戻ってまた一から設定を見直してみる。定石通り、まずはCamera CalibrationカラムのProfileの中から、自分の好みに最も近いものを選ぶ。ここで挙げる写真の全例はOlympus OM-D E-M10で撮影したRAWデータの現像例である。同じ現像設定でもセンサーとの組み合わせで結果が変わるから、他社の機種に乗り換えた時にはまた同じような試行錯誤をしなければならないだろう。

ちょっと前まで使っていたOlympus Viewer 3が出力する絵は結構気に入っていたので、ますはそれに近い絵を出せるようにしたい。カメラJPEGOlympus ViewerではプロファイルをNaturalにしていたので、まずはそれで現像してみる。この写真は朝の通園の途中で撮ったものだが、私の記憶にある印象よりコントラストがきつすぎる。
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濃すぎる写真の対応

米国出張のどさくさで結婚記念日を祝いそこねていたので、先週末に子供たちが英語教室のクリスマスパーティで不在の間に妻とランチでもして祝おうということになった。が、時間が中途半端すぎて小粋なレストランは見つからず、散歩でもして語り合うことに。自由が丘から大岡山まで歩いた。子供たちが生まれる前によく夫婦で来ていたコースだ。東工大の敷地内は銀杏並木がとても美しかった。
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Lightroomのカメラプロファイルの色味その弐

オリンパス機とLightroomの組み合わせでうまいこと絵作りをする設定を前回から探っているが、さしあたっての結論が出た。この絵が好きだ。シャドーからハイライトまでくっきり視認できて、しかもフラットにならずに立体感がある絵。
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Lightroomのカメラプロファイルの色味

OM-D E-M10のセンサーとLightroomの組み合わせでどんな絵がでてくるかを前回の記事で見てみたが、同じ現像ソフトウェアでも設定によって全く異なった絵を出力できるわけで、デフォルトの出力だけ見るのはあまり意味がない。それなりの設定をした上で自分の所望の出力が得られるかが重要なのだ。Lightroomでは、Camera Calibration - Profileの項目をいじると手軽に仕上がりを変えることができるので、まずはそれを試してみよう。これはNeutralの例。デフォルトよりコントラストが強く印象的な絵になる。
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