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豪鬼メモ

一瞬千撃

Lightroomよさげ

出張中にOlympus Viewerが使えなかったのでMacにバンドルされているPhotosで現像していたのだが、かなり描写が異なるので新鮮だった。描写を決める三大要素はレンズ、センサー(またはフィルム) 、画像処理エンジン(または現像工程)と言われるわけで、PC上で画像処理を担う現像ソフトについてもちゃんと考えた方がいいということか。そこで、デファクトスタンダード的な地位を得ているAdobe Lightroomも使ってみることにした。この例はE-M10にBCL0980をつけて撮ったものだが、色収差もワンクリックできちんと除去できたし、発色もデフォルトのままで好ましい。
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現像ソフトによって仕上がりがどう違うか明確にすべく、同じRAWファイルをOlympus ViewerとPhotosとLightroomの順で現像して並べてみよう。
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一見してわかるのは、一番上のOlympus Viewerの色味が他の二つと著しく異なることだ。OVがグリーン寄りで、他二つはマゼンタ寄りな感じ。私が現場で見た印象は両者の中間ぐらいだったような気がするが、どちらが好ましい絵か決めねばならないとしたら、PhotosとLightroomの色の方がいいかな。


BCL0980の例を見てみよう。
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色味の傾向は前の例と同じだが、PhotosとLightroomの色味はちょっとマゼンタがきつすぎるような気がするので、この例の場合はOlympus Viewerの方が好ましい気がする。真ん中のPhotosの例で信号機の柱の部分を見ると、倍率色収差が残っていることがわかる。Olympus Viewerでは手動で倍率色収差を除去しているので目立たないし、Lightroomでは自動判定で除去することができた。BCL0980で撮影したことはEXIFに登録されていないのだが、Lightroomはレンズプロファイルを使わずに自動でここまで補正できていることが凄い。


BCL0980で色収差がさらに顕著な例をひとつ。
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画面左の木漏れ日に倍率色収差が強く出ている。この例では、手動で設定しているOlympus Viewerの倍率色収差除去がうまく行っているのに対し、自動でやったLightroomはあまりうまくいっていない。Lightroomでも手動で設定すればうまくいくのだろうけど。Photosは補正が全くなされていないのでダメダメ。


この例では、暗部の描写がどうなるかを見てみたい。
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何度も書いていることだが、Olympus Viewerは、暗部の彩度が異常に低くなる癖を持っている。ここで見て分かるように、暗部だけ白黒写真みたいになってしまっている。一方でPhotosは暗部に色を残しているが、色ノイズを激しく拾っていて破綻した感じの絵になってしまっている。Lightroomは色味を残しつつもノイズを抑えたバランスの撮れた描写になっている。


もっと極端な例。かなり露出を抑えて撮って暗部を持ち上げるとどうなるか。
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Olympus Viewerでは、もはや白黒の世界になっている。Photosでは、破綻してGIFの絵みたいになっている。そしてLightroomはちゃんとした絵になっている。すごいぞLightroom。というか純正であるところのOlympus Viewerにはもうちょっと頑張って欲しいというか、色ノイズを目立たなくしたいのはわかるけど、ちょっと色を潰しすぎなんじゃないかと。


食べ物を撮ってみる。
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Olympus Viewerが赤みが強くて、Photosは緑かぶりしていて、Lightroomはその中間くらいな感じ。うまそうなのはOlympus Viewerで、リアルなのはLightroomだ。Photosはダメダメ。


日が傾きかけた時間帯の公園。
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なぜかPhotosだけ明るい絵になっている。Olympus ViewerとLightroomはほとんど同じ絵になっている感じというか、EXIFを見ないと区別がつかない。


曇天下での肌の描写はどうか。
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Photosは緑が強すぎて不自然な感じで、Olympus ViewerとLightroomは自然な感じだ。最も好ましいのはOlympus Viewerかな。ところで、Photosの例を見ると、紫の襟の辺りに色収差が顕著に残っている。レンズはM.Zuiko 17mmだが、デジタル補正しないとやはり色収差が目立つレンズであることがわかる。


晴天下で花を撮ってみる。
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Photosはやたら明るくてダメダメで、Olympus ViewerとLightroomはどちらも好ましい。Lightroomの方が彩度もコントラストも高くて見栄えがいいが、Olympus Viewerの方が実際の見た目に近いような気もする。


紅葉と落ち葉。
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ピンクのスカートのところで起きている白トビっぽい部分を見ると、Lightroomのハイライトの処理のうまさがわかる。Olympus Viewerでは真っ白に飛んでいるように見えるが、Lightroomではほんのりピンク色を残して粘っている。


顔に直射日光があたっているとどうなるか。
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やっぱりLightroomはハイライト部分が辛辣にならないようにうまく処理しているように感じる。肌の部分も水色のジャンバーの袖の部分も、急に白トビしてトーンジャンプしないように、階調をきちんとつなげている感じがする。そして既に述べたようにシャドー部の描写もうまい。Olympus Viewerでもちょっと露出を抑えて現像してから調整すれば何とかなるかもしれないけど。


もう一枚ハイライトチェック。
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左から三番目のお姉さんの服とか見ると、やはりLightroomのハイライトの描写は階調のつながりがいいように感じる。


最後に、夕暮れの公園。
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この例だとOlympus Viewerが最も好ましい絵になっている。どうでもいいが、このロッキンパッピーって遊具は氾濫しすぎ。宝くじ助成金でばら撒かれたのはわかるが、なんでここまで画一的なんだろう。どこ行ってもこれがあって、うんざりする。優秀な役人の皆さんにおかれては、もう少しだけ市民の身になって考えてみてほしい。


総じて、Lightroomはいい仕事をするということがわかった。露出もホワイトバランスも彩度もコントラストも手動で調整できるし、どういう仕上がりがいいかは好みの問題なので、どの現像ソフトがいいかを結論づけるのは難しい。Olympus Viewerの方がLightroomより好ましい絵を出してくることもある。撮影時のJPEG設定が現像時に引き継がれる点でもOlympus Viewerが楽だ。ただ、暗部の彩度を潰してくるOlympus Viewerの癖は本当にいけてないので、その点では間違いなくLightroomに軍配があがる。あと、処理速度もLightroomの方が圧倒的に速い。仕上がりの調整の自由度でも自動補正の機能性でもLightroomの方が上だ。

てことで、Lightroom欲しいな。今回は体験版を使ったけど、買うとするとダウンロード版で15000円ちょいか。あるいはCCにして月額10ドル。うーん。そうだ!今年のサンタさんにお願いすることにしょう。