米国出張のどさくさで結婚記念日を祝いそこねていたので、先週末に子供たちが英語教室のクリスマスパーティで不在の間に妻とランチでもして祝おうということになった。が、時間が中途半端すぎて小粋なレストランは見つからず、散歩でもして語り合うことに。自由が丘から大岡山まで歩いた。子供たちが生まれる前によく夫婦で来ていたコースだ。東工大の敷地内は銀杏並木がとても美しかった。
奥沢神社。安産祈願をしたところにはお礼参りをすることにしている。
子達はいつの間にか成長していて、自分でシチューなど作れるようになった。ちゃんと出来たことを褒めちぎっておいたが、その後に「洗い物はまだできない」とか言ってきたので、説教した。「家に帰るまでが遠足」といつも園長先生が行っているのと同様に、「片付け終わるまでが料理」であると。
写真の話に戻るが、Lightroomの調子はすこぶる良い。暗部の色が潰れないので、明暗差があるシーンでも色彩豊かな写真が撮れる。LightroomとOlympus Viewerの現像例を並べると一目瞭然だ。オリンパスの人は本当にこの仕上げがいいと思ってるのかなぁ。
しかし、おかしなもので、今度は暗部の色が濃すぎると感じるシーンが目につくようになった。特に夕暮れや室内などの暗い場所で、暗部の色が濃すぎる気がするのだ。この写真とか、そんなに現場はどぎつい色ではなかったはず。
そこで、彩度を70%に落としてみる。当然ながら全体的に淡い色になり、なんか平坦な感じの絵になった。
彩度にガンマ補正0.7をかけてみる。たぶんLightroomでの現像時にVibrance(自然な彩度)を調整するのに近い効果があるはず。落ち着いた感じになりつつも、色が濃い部分とそうでない部分のメリハリがあるので、70%の例よりはだいぶマシ。
さらに、彩度ガンマ補正の強度を明度に合わせて選択した画像を生成してみる。暗いほど彩度を落としているので、オリンパス的な絵になるはずで、意図通り、明るい空や木々の葉の鮮やかさを保ったまま、暗部に見られるどぎつさを抑えて落ち着いた印象の絵に仕上がっている。
ちなみにOlympus Viewerだとこんな感じ。オリンパス機のカメラ現像やOlympus Viewerの暗部処理はやりすぎにしても、その背景にある考え方は一理あるという気がしてきた。
他の例も見てみよう。鮮やかな紅葉に適用するとどうなるか。まずはLightroom元絵。この写真だと紅葉の美しさがテーマなので元絵が一番良い。
彩度70%。葉の色が褪せてしまった。
彩度ガンマ0.7。線形変換よりはマシだが、それでもやはり褪せた感がある。
明度分割彩度ガンマ。彩度を下げた中で言えばやはり一番下のこの例が最善と言えそうだ。
Olympus Viewer。落ち着いた感じ。暗部に種表被写体がない場合にはOlympusも悪くない。
人物の肌はどうなるか。この写真の元絵は色がどぎつすぎていまいちと感じる。
彩度70%。肌の色が褪せてしまった。
彩度ガンマ0.7。線形変換よりはマシだが、それでもやはり褪せた感がある。
明度分割彩度ガンマにしてかなり見やすくなった。
Olympus Viewer。暗部に種表被写体がない場合にはOlympusも悪くない。
他の写真も、明度ガンマを適用すると落ち着いた感じの絵になる。Olympusほどは色をつぶさないけども、ちょっとだけ暗部の彩度を落とすと見やすくなるということ。
ということで、この明度分割彩度ガンマのアプローチは、色を落ち着かせるためにそこそこ有望なんじゃないかという気がしてきた。この処理は、オリ機やOlympus Viewerが暗部の彩度を潰してくることに対抗すべく考えた明度分割彩度ガンマ処理を逆の設定で適用しているだけだ。つまるところ、LightroomとOlympus Viewerの中間くらいの味付けが私にとって調度良いということなのではないかと。とはいえこんな面倒くさい加工処理を毎回やってられないので、Lightroomのプリセットだけで似たような効果が得られるように検討したいところだ。
ところで、どうでもいい裏技を一つ発見した。Lihgtroomは起動時にしか体験版の試用期間をチェックしないので、Lightroomのプロセスを起動しっぱなしにしておけば、体験版をずっと使える。まあ何らかの原因でOSを再起動しなきゃならないことはよくあるし、不意にOSごと落ちることもたまにあるので、大して役に立たない技ではある。定期的にチェックするルーチンを組み込むことなんて簡単なのになぜAdobeがそうしないかといえば、そんなせこいことをして使い続ける奴はそんなに多くないからだろう。
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