豪鬼メモ

一瞬千撃

三笠公園

子供達をキャンプに送り込んだので、久しぶりに夫婦だけで過ごす日々を楽しんでいる。子供がいると行けない場所に行こうということになり、カーシェアを使って三浦半島をドライブすることにした。最初の目的地は三笠公園だ。
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日露戦争バルチック艦隊を撃滅した東郷平八郎率いる連合艦隊の旗艦であった戦艦三笠。その船体が記念艦として展示されているのがこの三笠公園である。車なら第三京浜横浜横須賀道路を乗り継いで行くと目黒から1時間ほどで着いた。意外に近い。車が欲しくなった。
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船体が地面に埋め込まれていて、もはや船と呼べる状態ではないのだが、前や後から見てもなかなか格好いい。興味深いのは、巨大なマストがついていることで、蒸気機関が故障した場合にも帆船として完全人力で航行できるようになっているらしい。ヤードにはあのZ旗も掲げられていた。皇国興廃在此一戦。
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蒸気機関なので燃料はガソリンではなく石炭だ。巨大な煙突が明治時代の背景を想起させてくれる。太平洋戦争の終戦後に艦上設備は全て撤去されてしまったのだが、保存運動の盛り上がりの末に修復されたらしい。ロマンの力である。
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艦上では主砲の40口径30.5センチ連装砲が間近に見られる。でかい。射程9kmてのは、池袋駅から六本木ヒルズを狙うようなものだから、石炭の時代と考えるとなかなか凄いことだ。これで大勝利しちゃったら、その後に大艦巨砲主義に傾いてしまうのも頷ける。
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艦内を見学することもでき、博物館として各種の展示がなされている。1時間に1回くらいボランティアのおじさんたちがガイドツアーを催してくれる。VR日本海海戦の再現を見ることもできるのだが、かなり面白かった。
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三笠公園の隣にはフェリー乗り場があり、そこから無人島である猿島に渡ることができる。
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猿島東京湾を防衛するための海軍の要塞だったそうで、砲台跡やら弾薬庫やらの遺構を見ることができるのだが、軍艦島のような廃墟では全くない。若者のバーベキュースポットとして人気があるらしく、湘南のビーチのようになっていた。
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せっかく車て来たので、三浦半島の先の方にも行ってみることにした。ソレイユの丘という公園施設に寄ったが、こちらはそんなにおすすめでもない。入場料が無料なのに釣られていくと、駐車場が1000円で、動物ふれあいなどのアクティビティ各々にそこそこの料金がかかってしまって萎える。大人だけだったら、城ヶ島とか行った方がよさげかな。
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海岸は綺麗だった。やはり海を見ると心が癒される。
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シメに、三崎港に行ってマグロを食べてきた。三崎は冷凍マグロの水揚げ港なので、その近くで食べようと遠くで食べようと鮮度は同じはずなのだが、この店は少なくともかなりうまかった。
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たまにドライブすると楽しい。ただ、コスパは悪い。カーシェア11時間5分で8655円。高速道路とその他有料道路の料金が往復で5000円くらい。駐車料金で合計3000円くらい。つまり交通費だけで合計17000円くらい払っていることになる。追加で子供二人を運んだとしてもまだコスパは電車に分がある。しかし、車だと電車と違ってちゃんと会話ができるので、むしろ夫婦だけの時にこそ車を選ぶのも一興である。