豪鬼メモ

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リムテープの代わりのVelo Plugs

リムテープの代わりにプラスチックのプラグをスポーク穴に埋めるとメンテが楽だよという話。もとい、中華無銘プラグを買ったらサイズが違うのが来たので結局Velo Plugsに落ち着いた話。


クリンチャー用でスポーク穴が開いているホイールにはリムテープを貼ってチューブの内部破裂を防ぐのが一般的だ。しかし、リムテープはだんだんと伸びてきて、スポーク穴の形が浮き出てきて、しまいにはそこにチューブが入り込んで破裂してしまう。私は何度もそれに悩まされてきた。劣化して硬くなったリムテープが横にずれて破裂することもある。

リムテープの代わりに、スポーク穴にプラスチックのプラグを嵌める方法もある。Velocity社のVelo Plugs(ベロプラグスまたはベロプラグ)という製品が有名で、私もそれを長らく使ってきた。1個0.2gなので、28穴のリムだと5.6gになり、ブロンプトン純正のバンド式のリムテープよりもかなり軽い。もちろんロードバイクやその他の自転車にも使える。
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Velo Plugsには、直径8mmのリム穴に最適な赤と、直径8.5mm以上のリム穴に最適な黄色がある。ブロンプトンの純正ホイールも、Cospaiiのブロンプトンホイールも、リム穴は直径8.5mmだ。

よって、Velo Plugsなら黄色が適切だ。それなのに赤を買ってしまったのだが、プラグにとって穴が大きくてガバガバで、下に向けると外れてしまう。仕方ないので、アロンアルファを1滴ずつ垂らして固定して使っていた。プラグより穴が大きい場合の常套手段らしいのだが、最近になって問題が発覚した。しばらく使っていると接着剤が劣化して、チューブから空気を抜いた時にチューブ側にプラグが引っ付いて抜けてしまうようになった。それに気づかずにまた空気を入れてしまうと、スポーク穴やプラグにチューブがひっかかって破けて、即座にパンクすることになる。しかもそれで開いたチューブの穴は大きすぎてパッチでは補修できなくなり、チューブごと交換する羽目になる。アロンアルファよりはセロテープの方がまだマシだと思うが、セロテープも経年劣化するので、安心できない。

大人しくVelo Plugsの黄色を買うことにしたのだが、国内で手に入れるのはなかなか大変だ。前橋のサイクルテックIKDと名古屋のサークルズでは通販をやっている。私は以前IKDで調達したのでそちらに発注をかけたが、その時点では在庫がないと言われた。

ならばサークルズで調達しようと思った矢先、そもそもVelo Plugsじゃなくても類似製品があるんじゃないかと思い立った。単なるプラスチックのキャップなわけで、その辺の町工場で普通に作れそうじゃないか。てことでAliExpressにて「Velo Plugs」で検索したところ、期待通り中華無銘廉価品が売っていた。その中でも、送料無料で納期が早いのがこれだった。

AliExpressにある製品は売り手は違ってもほとんどが同じ会社の製品っぽいのだが、リム穴が7.3mmから8.3mmまでのロードバイク用と、リム穴が8.3mmから9.3mmまでのマウンテンバイク用がある。Velo Plugsの赤が大きすぎた私のホイールでは、マウンテンバイク用が良いはずだ。で、それを実際に届いてみたものをつけてみたところ、ガバガバだった。外径7.3mmの明らかにロードバイク用のものが届いた。いちおう重さを測ってみたところ、28個で、2.7gだった。つまり1個あたり0.0964g弱だ。耐圧性能はVelo Plugsと同じ400psiまでを謳っているので、自転車のせいぜい120psiとかなら全然余裕だろう。とはいえ、合わないサイズのは使えないので、返品した。

結局、サークルズでVelo Plugsの黄色を調達した。72個で1980円+送料800円と割高だが、確実性を取った。実測の重量は28個で5.1gであり、つまり1個あたり0.18gだ。無銘中華プラグよりは2倍近く重いが、信頼性はこちらが上だろう。純正のPVCのリムテープは1本15.9gなので、それに比べるとかなりの軽量化だ。

8.5mm用と仕様に明記してある通り、リム穴にドンピシャにハマった。純正でもCospaiiでも同様だ。接着剤の必要もない。なお、しっかり奥までプラグを挿入するのが重要だ。そうしないとチューブがプラグの笠に触れて傷ついてしまう。逆に、しっかり挿入すれば、カッターとかを差し込んでこじらない限り外れないくらい強固に固定される。

当然だが、乗り味は全然変わらない。得たのはメンテ性と安心だ。リム穴に起因する内部パンクはマジで厄介なので、それが今後まず起きないと考えられるってのは嬉しいことだ。

まとめ。リムテープの代わりにVelo Plugsを使うと経年劣化の問題が解決できて、しかも軽量化するために、良いことづくめだ。Velo Plugs以外の類似製品でも問題なく使えるとは思うが、サイズの適合性を事前に把握するのが難しい。少なくともブロンプトンにはVelo Plugsの黄色がぴったりであることは確認できた。