豪鬼メモ

一瞬千撃

ロードバイクで茨城サイクリング

今日はロードバイクで遠征して、筑波山霞ヶ浦を見てきた。茨城県に自転車で入るのは初かもしれない。


筑波山は美しい山体の山として知られていて、六本木ヒルズからもうっすら見えるくらい立派であり、いつか行きたいと思っていた。さすがに茨城の真ん中まで自転車で行くのは厳しいだろうと思っていたが、グーグルマップで調べたら自宅から100km弱だと分かった。ロードバイクなら余裕じゃん。ついでに、一度も見たことがない霞ヶ浦も見ておくことにして、行程を組んだ。茨城はグーグルの自転車ルート検索が対応していないので、車のルートを出したが、実際には131kmの道であった。

後輪のタイヤをアジリストのデューロに変えてからさらに軽快に走れるような気がする我がRFX8だ。それに乗って10時ごろ出発。小雨だったが、昼過ぎには止む予報だったので、臆せず進む。まずは東京スカイツリーを目指した。都内なら自転車ルート検索が使えるからだ。銀座やら日本橋やらを抜けていくわけだが、信号は多いし道はグニャグニャ曲がるしで、意外に都心の移動は時間を食うのだ。我が家が都の南西側にあるので、千葉方面はどうしても足が遠のいてしまうが、最善はこれだ。


江戸川を渡ると、チーバ君がお迎えしてくれて、千葉県に入る。やっと冒険が始まった気分だ。といっても水戸街道をひたすら突き進むだけなので、やることは変わらない。

利根川を渡ると、ついに茨城県に突入だ。だんだん信号が減ってきて快適で、茨城人がバイクで爆走してしまうのもなんとなくわかる。無意味に爆音を鳴らす愉悦は理解できないが。

スマホの電池を節約するためにナビを切って適当に走っていたら、迷った。しかも田園風景のど真ん中で。しかし、迷わないと出会えない風景もあるので、よしとする。

筑波研究学園都市に着いた。名前からして賢そうというか、石を投げれば博士にあたりそうな予感をさせる格好いい名前だ。確かに周囲に研究所が多く、粒子加速器とかもあるらしい。実際は人があんまり歩いていないので石を投げても人には当たらなそうだが。

ここまで来ると、筑波山の山体が目立つようになってくる。エアーズロックみたいに孤立峰に見えて格好いい。といっても、距離的には20km先だ。つくば市ってばやたら広い。

茨城の宣伝によくある稲穂と筑波山が入った写真が撮れる場所を探しつつ進んだが、途中にドンピシャなのがあった。確かにいいなこれ。空が晴れていたら完璧だった。

せっかくなのでもっと山に近づいてから、愛車とともにパチリ。これで満足した。ちなみにカメラは相変わらず初代E-M10を使っているのだが、ガタが来すぎて1枚撮ると必ず電源が落ちるという厳しい状態になってきている。新しいの買う買う詐欺を続けて早5年くらい経っているが、写りはこれで十分だし、写真の良し悪しって結局は構図と光の加減だし、騙し騙し使えるうちはいいかなと。

筑波山神社が今日のゴールと定めていたのだが、徒歩用のナビで目指したら地獄を見た。鬼のような急坂を延々と登らされ、途中で歩く羽目に。SPD-SLのクリートが飛び出した靴では歩くのもしんどくて、体力全部持っていかれた。

筑波山神社は、景色も良いし、神殿にも趣があって、なかなかの場所だった。この地域一帯はなぜかサイクリストを歓迎するムードがあって、ここでも自転車用のお守りを売っているそうな。

筑波山周辺は長閑な田園地帯で、曼珠沙華がそこかしこに咲いてきてなかなか綺麗だった。

筑波山から土浦までは、かの有名な「りんりんロード」を走った。奇跡的と言ってもいいくらいに平坦な道が何十キロもつづき、そして驚くほどしっかり路面が整備されていて、信号がほとんどなくて、景色もいい。こんな素晴らしいサイクリングロードはなかなかない。何の邪魔も入らないので楽々と30km/h超えで巡航できて、まるで自分が電車になったかのような気分になる。それもそのはず、筑波鉄道の線路の跡地を丸々サイクリングロードにしたものらしい。地理的要因だけではなく、おそらく整備計画を立てた人々が自転車乗りの心を深く理解していたからこそ実現できた道だろう。路面や交差路の配慮だけでも感動するが、やたら通りにくい車止めや過剰に揺らされるバンプが無いのも素晴らしい。多摩川とか荒川も見習ってほしい。

りんりんロードは土浦駅のすぐ近くまで続いている。終点に着いたころにはもう夜になっていたが、快適な道のおかげでまだ体力が余っていた。

暗くなっちゃったけど霞ヶ浦を見ておくかと思って周囲をぶらぶらしたが、いい感じの月と湖面が見られた。琵琶湖とは違って、海っぽい湖だ。ちょっと昔まで海だったのだから当然だけれども。

土浦からは輪行して帰った。土浦駅構内にも自転車組み立てのための場所があったりして、なぜだか自転車乗りへの配慮を強く感じた。いいなここ。引退したらこの辺に住みたい気もしてくるくらいに。

常磐線と山手線を乗り継いで恵比寿で降りて自転車に乗って帰ったわけだが、ちょっとした事件が起きた。さっきまで使っていた輪行袋が家に帰ったらポッケに入ってないのだ。外で畳むのが面倒だからズボンのポッケに入れていたのだが、途中で落ちたっぽい。恵比寿まで戻りつつ道中を探したけど、どこにもない。ツールボトルに入るPekoの輪行袋はかなり気に入ってたので、ただ悲しい。でかいものをポッケに入れてはいけないとかいう小学生並みの教訓を心に刻み込んだ。

まとめ。茨城サイクリングは、都心を通過するとちょっと遠いけども、気分よく走れるのでおすすめできる。筑波山とその周辺は景色も良いし、りんりんロードがとにかく最高だ。霞ヶ浦一周コースもあるらしいので、また来てみよう。