豪鬼メモ

一瞬千撃

夏のサイクリング活動

ロードバイクロングツーリングするための装備を整えた話は前回書いた。あとは、走るだけだ。8月と9月にかけて何回かロンツーしたので、その記録。

湘南平

この自転車を貰ってから初のロンツーである。平塚と大磯の間にある湘南平まで行って、湘南の海岸を走って横須賀に至る最短110kmのコースだ。実際には方角と看板だけ見て適当に走るので、120kmくらいになった。

酷暑の中を走るので、もう信じられないくらい汗をかいた。それに応じて給水することが必要なのだが、ドリンクボトルはまだ持っていない。おーいお茶の缶をドリンクホルダーに入れて走り出したが、当然すぐなくなる。補給のたびに毎回コンビニに寄っていたら金かかってしょうがないので、公園の水道水で頑張ることにした。というか、いつもそうしている。「公園の水を飲むなんて汚らしい」みたいなことを言う人がたまにいるが、自宅の水道水だって品質は同じだ。というか、公共機関が管理しているタンクの方が、ネズミや虫の死体が混入しているかもしれない民間の集合住宅のタンクよりは信頼できる。よって、公園の水はガンガン飲むスタイル。コスパ最強のハイポトニック飲料、それは水道水。

何度も通った道だが、中原街道を通って茅ヶ崎まで至り、それから平塚に抜ける。246号や1号を通るより車通りが少ないから好きなルートだ。

サイコンが使えるようになったので、速度とケイデンスを見ながら進んでいく。ロードバイクだとケイデンスを上げても安定して漕げるので、75rpmくらいが快適かつ高速に運行できると感じた。適度に風を感じられる25km/hから30km/hで走れるととても気持ちが良い。ただ、まだロードの乗り方に慣れていないのと、体力が続かないのと、信号や坂があるのとで、平均を見ると理想よりはだいぶ低い値になってしまう。速度とケイデンスの維持に躍起になる感じがまたロードっぽくて懐かしい。

ひたすら走って、湘南平の麓に到着。めっちゃ汗かいて、おそらく3Lくらいは水飲んでいただろう。でもまだ体力的には問題ない。

この湘南平の坂は1.5kmも続くもので、ブロンプトンでは足をつかずに登り切ったことは一度もない。ただ、ロード乗りの間では難易度が話題になることもない初心者用コースらしい。果たして私は登り切れるのか。

結論としては、楽勝では全くなくて普通に辛かったが、なんとか登れた。平均勾配9%というのは激坂というほどではないが、それが1.5kmも続くなんてのは街乗りではあり得ない。とはいえ、ロードバイクの1速はとても軽いので、ゆっくり登るのであれば、湘南平程度なら確かに初心者でも行ける。1速でシッティングで漕いで疲れてきたら、3速くらいに上げて休むダンシングで漕いで、それも疲れたらまたシッティングに戻って、と繰り返すと疲労が分散できて比較的楽だ。

湘南平の展望台に登ると、360度のパノラマで海と山が一望できて、とても気持ちがいい。風が止むことなく吹き抜けて涼しいので、汗を引かせるのにも都合がいい。伊豆の大室山と並んで関東近辺で最も素敵な展望場所だと思う。


あとはダラダラとに海沿いをながして走って、江ノ島を通り越して、横須賀港に到着。昼過ぎに家を出たので、着いた時にはどっぷり日が暮れていた。

横須賀駅から輪行して帰った。輪行袋さえあれば、荷物を全く持たなくても、小径車的に片道弾丸サイクリングができなくもない。ただ、自分でわかるくらい汗臭い状態で電車に乗る羽目になったので、Tシャツとパンツと短パンの替えをどうにかして携帯したいところではある。バッグ類を身に付けたくないとなると、フレームバッグかフロントバッグになるか。車体が既にあってなお、細かくいっぱい金がかかる趣味だな。

都民の森

今度はちゃんとした峠を登ってみようと思い、峠入門者によく勧められるらしい都民の森(風張峠)に行ってきた。最短161kmのコースだ。

峠自体は25kmくらいらしいが、私の家からだと80km以上離れているので、峠がある桧原村に入った時にはすでにバテ気味だった。途中で通った多摩川サイクリングロードは心地よく、五日市市街地の百日紅も綺麗だった。


この峠は確かに激坂がなくて止まりそうになる不安がなく走れるのだが、それでも25kmの9割くらいは登坂なので、それなりに辛かった。ヒルクライムは私には性に合わないと思った。ただ、現時点の体力と技術では辛さの方が先行したというだけで、いずれは峠が好きになる日が来るのかもしれない。途中で雨に降られたのはきつかった。

都民の森に着いた時には、ほっとした。達成感はそれなりにあるのだが、それよりも、もう登らなくていいんだと思って嬉しかった。さらに奥に進むと奥多摩湖まで到達できるのだが、そうすると行程が200kmを超えてしまうので、日和って諦めた。

帰りは下りばっかりなので、極楽だ。登りでは心を無にしていたので気づかなかったが、めっちゃ坂が長い。こんなとこをよく登ったものだと自分を褒めながら帰った。桧原村から八王子までの道のりも緩やかな坂が多いのだが、帰りは下りなので楽ちんだ。八王子からは電車輪行で帰ろうとも思ったが、例によって体が激烈に汗臭かったので遠慮して、甲州街道を自走して普通に帰った。総走行距離は168kmだった。今の私でもアワイチ150kmは普通にいけそうだ。馬の耐久走でも1日160kmとかが限界らしいのだが、久しぶりに乗った私でもそれを超えて走れるのだから、やはりロードバイクは素晴らしい。

それにしても、走行距離が100km超えると、めっちゃケツが痛くなってくる。150km超えるともう座っていられないくらいで、立ち漕ぎばっかりするはめになる。この原因は、サドルの形や硬さが体に合っていないか、サドルの高さが体に合っていないか、ビンディングの位置が体に合っていないか、乗車姿勢やペダリングが下手だからか、それらの複合かだろう。このあたりは試行錯誤しながら調整していくしかないだろう。いずれにせよ、今のサドルは表皮が剥げてきてもう限界っぽいので、なんとかしたい。

利根大堰

ロードバイクが遠征に向いていることは十分味わったが、ブロンプトンだって行けるぞということで、秋ヶ瀬取水関と利根大堰にも行ってきた。詳しい様子は以前の記事に書いたので割愛。帰りは羽生から電車輪行した。






城ヶ島

さらにブロンプトンで、城ヶ島ロードバイクよりも明らかに遅いんだけど、何故だかこっちに乗ってしまう。トウクリップをつけてからは、大臀筋腸腰筋も含めて股関節を動かす筋肉も動員して漕げるようになったので、遠乗りでの疲れがかなり減った。なので、近場を散歩するつもりで出かけても、いつの間にか遠くに足を伸ばしてしまうのだ。



その他

ロードバイクにもちゃんと乗っている。所沢に行ったり、若洲埋立地や江戸川サイクリングロードや荒川サイクリングロードや多摩川サイクリングロードを走ったりした。




まとめ

暇をみては自転車に乗っていたら、たった1ヶ月でかなり体力がついてきた。ガチのサイクリストには全く及ばないが、そこそこの速度で、遠くに走れるようになってきた。30km/hでの巡行もそれなりの距離でできるようになった。下ハンを持つのにも慣れてきて、そのエアロ効果を楽しめるようになってきた。体つきも若干変化があり、全体的に体脂肪が落ちた感じがするし、太ももが明らかに太くなった。安静時心拍数は53bpmになり、ギリギリだがアスリートレベルには入っている。

今年の夏は異常に暑かった気がするが、それを満喫できたのが良かった。自転車だけじゃなく、オートバイ乗りや釣りやテニスやその他のスポーツでもいいのだが、やはり外に出て活動するのは、人生を謳歌している感じがして良い。しかもそれぞれの活動を通して自分が成長しているのがわかるし。