M.Zuiko 17mmを紛失してしまい、そしてE-M10のキットレンズであった、M.Zuiko 14-42mmはずいぶん前に故障しているので、手元にある広角レンズはBCL0980だけである。というかこれはボディキャップなのでレンズですらない。魚眼、換算18mm、絞りF8固定、オートフォーカス非対応。しかもマニュアルフォーカスのレバーもまともな作りでないので実質ゾーンフォーカスしかできないのだが、慣れれば意外になんとかなるというのが今回お伝えしたいところ。
フォーカスレバーがパンフォーカスの位置にある場合のピント中心面はカメラから3mくらい先にあるような気がしているのだが、確証はない。実際に使用してきてみた経験を通して言えるのは、上の例やこの下の例のように、身長1メートルの子供が横長画面の縦3分の1くらいを占めるような距離にすると、彼女をクッキリと写せるということ。それより近いと前ボケ、遠いと後ボケになる。パンフォーカスの定義から言って、遠くなる分には被写界深度内に収まり続け、すなわちボケが許容錯乱円より小さいことが保証されている。しかし、やはり主要被写体に浮き出るようなクッキリ感を出したいので、ピント面近くに置くのは重要。
この例もだいたいベストに近い感じ。ピント中心はこれよりちょい手前なのかもしれないが、被写界深度は後の方が大きいらしいし、主要被写体よりもピント面に近いものがないならば主要被写体が最も鮮明になるので、視線誘導としては成功する。つまり気持ち前ピンなのは安全策としてあり。
これらの例は、ちょっと被写体から離れすぎている。ピント面の問題もあるが、小さく写りすぎて臨場感がなくなってしまっている。
遠景が主要被写体である場合にはフォーカスレバーを無限遠側にずらすことになるのだが、それでも完全に無限遠に振るよりはパンフォーカスと無限遠の間くらいがいい気がする。パンフォーカスの時点で既に無限遠は被写界深度内に入っていて、そして本当に無限遠の被写体などありえないからだ。
逆に、2mより近い場合には、近さに応じてフォーカスレバーを近接側にずらすことになるが、目測した被写体距離に合わせてレバーを動かすのはかなり難しい。でもかなり熟練してきたので、こんな写真も撮れるようになった。被写体は50cmくらい先だろうか、レバーを最近接とパンフォーカスの中間よりちょっと最近接側に寄せるとうまく撮れる。この歪みが楽しい。
この例の場合、被写体は90cmくらい先だろうか、最近接とパンフォーカスの中間よりちょっとパンフォーカス寄りくらいにしたのかな。ちょい前ピン気味な気がするけど、良く写っている。
これも90cmくらいか。画角的にこのくらいの距離だと最もよい絵が撮れるので、そこにクリックがついていないのが残念だ残念だ。
あらためて、ボディキャップの割にはよく写ると思った。父さんMZ17無くても頑張れそうだよ。
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