ベイエリアへの出張ついでにまた用もなくサンフランシスコに来ている。一通りの観光スポットは回ってしまった感があるのだが、散歩するだけでも楽しいのでまた来てしまう。朝からみんな大好き巨大ディーゼル列車Caltrainに乗ってサンフランシスコ駅に到着。
今回も魚眼レンズ付きボディキャップBCL0980が大活躍である。このレンズのうまい使い方のひとつがわかった。「自分の体より大きいものに寄って撮れ」ということである。ゾーンフォーカスしかできないこのレンズは、小さいものに厳密にピントを合わせるのには向かない。大きいものから3-4mくらい離れて撮るなら、だいたいその全体を捉えた感じの写真になる。それでいて超広角と魚眼写像の妙によって躍動感のある絵が出てくる。何の変哲もないバスの写真がなんだか迫力ある感じになる不思議。
大都市では反トランプのデモがあるから近づかない方がいいと会社の人に言われてちょっとびびっていたが、実際に来てみると至って平和な日常が続いていた。空が澄んでいていいなぁ。
一人で来るのは初めてのゴールデンゲートブリッジ。気が済むまでいろんな構図で撮ってみたのだが、結局のところ、一番しっくり来たのはこれ。展望スペースの先から換算34mm画角であるところのM.Zuko 17mm F1.8で撮った。普通に橋を真ん中に来させて水平をとって写しただけなのだが、ヨットの往来がいい感じになるまで粘って待ったのがポイント。ヘリコプターが来てくれたのはちょっと予想外で、シムシティ的な世界観が強くなって気に入っている一枚だ。
広さを表現すべく換算18mm画角であるところのBCL0980に切り替えたのがこれ。魚眼レンズの写真は画面端にいくほど直線が歪むが、画面中心を通る線は歪まないという法則に基づき、主塔を中心付近に捉えて歪みを押さえてみた。
しかし、歪みを嫌うならそもそも魚眼レンズなんか使うなよという話もあり、それよりは橋の長さを表現するために寄せた方がいいだろうということで撮ったのがこれ。主塔は少し歪んだが、こっちの方が明らかに躍動感が強い。
今度は換算90mm画角であるところのM.Zuiko 45mm F1.8で撮影。主塔全体を収めるための撮影位置を探るのに苦労した。これはこれでどっしり感が出てよい。ちなみにこのどっしり感はアールデコという様式の特徴だそうだ。個人的にとても好きである。
撮っていたらやたらフレームインしてきて邪魔な人がいるなと思ったが、よく見るとメッセージ性のあるキャラだったのでフィーチャーしてみた。絞りはF2.8で、本当はもうちょい絞りを開けるべきだったのだが、PLフィルタをつけた上でSSが1/4000秒になっていたので無理だった。電子シャッターで最高SSが1/32000秒とか出る機種の意義はこういう時にあるのだなと。
橋の東側だけでなく西側からだとどうなのよと思って行ってみたが、あまり人がいない理由がわかった。端が右側に曲がっていくので面白くないのである。
橋の下はこんな感じ。これはもっと広角にしてHDRで撮れば面白くなったかも。
橋の上からはこんな感じで市街やベイブリッジやアルカトラズ島が見える。それにしてもこんなにたくさんのヨットが優雅に浮かんでいて、豊かなところなんだなと。一方でここまで来るバスの中は低所得層の人たちが寝転んだり大声で歌っていたりする混沌とした状況で、いろんな意味でコントラストのあるところだ。
主塔の下から撮るとこんな感じ。まあ橋の上は正直あんまりフォトジェニックじゃない。結局のところ、展望スペースから撮るのが一番よいということに。ともかく、ゴールデンゲートブリッジ観光は霧に見舞われることが多いのだが、この日はすっきりと晴れてくれてとてても気持ちが良かった。
その後、ゴールデンゲートパークに行って植物園を見てきた。かなりまったりできてよかった。
帰りのバスが通行止めとか言って途中で立ち往生して、降りて歩く羽目に。何かと思ったら、反トランプのデモに出くわした。タイムリーだなー。
なお、出張中でOlympus Viewerが使えないので、今回の例は全てMac付属のPhotosで現像している。だから色味がいつもとかなり違って黄緑がかっている感じだし、レンズ補正もかからないので色収差も顕著である。せっかくだから帰ったらOlymus Viewerで現像した例とサイドバイサイド比較などしてみよう。
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: Camera
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
OLYMPUS ミラーレス一眼 9mm f8 フィッシュアイ ボディキャップレンズ ブラック BCL-0980 BLK
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: Camera
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る