豪鬼メモ

一瞬千撃

式根島の風景と星空

伊豆諸島は式根島に行ってきた。竹芝桟橋から高速船で2時間半で着くという、お手軽に行ける離島である。その割には、海が綺麗でリゾート気分を満喫できた。海水浴と磯遊びと釣りと温泉と星空が楽しめる島。M.Zuiko 25mm。
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個人的に最もお気に入りのスポットは、神引展望台。険しい崖の下に広がる美しい海と、透き通った空の向こうに広がる島々。M.Zuiko 17mm F1.8。
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ここで弁当を食べるってのはなんたる贅沢であろうか。こんな大自然の雰囲気なのに、島の中心部から自転車で10分で行ける。M.Zuiko 17mm F1.8。
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魚眼レンズで広めに撮ってみた。海を隔てた島は新島である。BCL0980。
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温泉もあるのだが、その源泉がすごかった。古代遺跡のような断崖を進んでいった先に、赤茶けた熱湯の泉がいくつかあるだけ。海水と混ざり合ったちょうどよい温度のところを探して入るべしとのことだが、熱すぎるし濁ってて底が見えないし岩は滑るしで、間違ったところに入ったら死ぬなと。BCL0980。
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夜は星空を楽しんだ。光害がないので、満点の星が天の川とともに見られる。流星も何個も見た。そこで、星景写真に挑戦してみようと思い立った。何の用意もしていないが、工夫で何とかしてみよう。まず、三脚がないので、橋の欄干に置いて撮ることにした。E-M10をレンズを上に向けると、EVFアイピースが足になって液晶を傷つけずに平面に置くことができる。あるいはスマートフォンのケースを座布団にして斜めの角度を作ってみたりもした。残るはピントの問題である。暗すぎてAFが効かないのでMFで調整するしかないのだが、そのMFも暗すぎて難しい。そこで役立ったのがM.Zuiko 17mm F1.8のスナップショットフォーカス機能である。単に無限遠の位置に目盛りを合わせるだけで準備完了。この機能がなかったら諦めてた。あとは試行錯誤。

最初に撮ったのがこれ。露出補正+5.0にしてオートで撮影。結果として、F1.8の露光時間15秒でISO3200という露出になった。それっぽい感じにはなっているが、感度を上げすぎてノイズが多いのと、露出過多で見た目より明るすぎる絵になったのが反省点。
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ノイズを抑えるべく再挑戦。露出補正+4.3、F1.8、ISO500に設定したら露光時間60秒になった。確かにノイズは減ったが、今度は露光時間が長すぎて星が動いてしまった。
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そもそも天の川はこんなに色づいて見えるほど明るくないので、もっと暗く撮りたい。露出補正+2.0、F1.8、ISO400にしたら露光時間15秒となった。これでも見た目より明るいけども、記憶を再現するという意味ではこの設定が最善な気がする。
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ところで、暗所においては、色覚を司る錐体細胞は働かず、明るさのみを感知する桿体細胞からの情報で視界を構成するそうだ。実際、写真のように色とりどりの星が空に浮かんでいるのを肉眼で見た経験は自分にはない。よって、もうちょい彩度を落とした仕上がりにした方が記憶色に近い気もする。そのあたりは後処理でどうとでもなるけど。

今回の旅の気づきとしては、 BCL0980が旅にも重宝するってことと、M.Zuiko 17mmを持っていれば星が一応撮れるということかな。あと、式根島は予想外に楽しいところであった。いつかチャンスがあれば、三脚と赤道儀とソフトフィルターを携えて星を撮ってみたい。

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー