豪鬼メモ

一瞬千撃

ヘッドホンKZ ZAS購入

KZ ZASというヘッドホン(イヤホン)を買って良かったという話。KZ ZS10 proを買ったという話を以前に書いたが、同じメーカの最新製品である。
f:id:fridaynight:20211229182443j:plain


KZ ZS10 Proにはかなり満足していたが、ケーブルの抜き差しの際に力をかけすぎて筐体内部を断線させて壊してしまった。買い直そうとも思ったが、せっかくなので同じメーカーの最新版であるKZ ZASを買ってみた。バランストアーマチュア型ドライバ7基とダイナミック型ドライバ1基という仕様だけ聞くとかなり贅沢だ。その割に、Amazonで実売6500円で手に入ってお得だ。なお、balanced armature(均衡電動コイル)のbalanced発音は /balənst/ なので、巷に多い「バランスド」よりは「バランスト」表記の方が適切かと思う。

話を戻す。ZASは本来高価なはずのBA型ドライバを7個も使っていて、さらにダイナミック型ドライバのサイズも10mmと大きい。ZS10 ProはBA型4個でダイナミック型のサイズが7mmであったことから考えると、高音域も低音域も再生能力が向上していることが期待される。その割には、値段が安いというのは非常に素晴らしい。もちろん、本当にお得かどうかは実際に使ってみて満足するかどうかで決まるわけだが、結論としては、かなり良かった。

ZS10 Proでもいろんな音がよく聞こえて楽しいと思ったが、ZASでさらにその感覚が増した。特に低音が良く聞こえるようになっていて、音楽を聞くとベースやコントラバスの音がズンズン来て爽快だ。映画などを視聴する際にもモブキャラの声まで良く聞こえるようになっていて、同じ作品を見返すとまた新しい発見がある。私はおそらく音質の違いに敏感ではない方で、ハイレゾ音源どころかMP3音源とWAV音源の弁別にも苦労するレベルだ。それでも、ヘッドホンの機種による音質の違いにはさすがに気づく。

それなりに良いヘッドホンを使うようになると、イヤーピースが音質にかなり重要な役割を果たすことを感じるようになる。そこで、秋葉原のeイヤホン本店まで行って選んできた。そこの2階では自分のプレーヤとヘッドホンを持ち込めばイヤーピースの試着と視聴ができるので、いろいろ試した上で自分に合うものを選べる。自分の耳穴のサイズにピッタリかどうかで聞こえる音が全然違うので、試着と視聴はまじで重要。結論としては、自分にはSymbio Eartips Type FのLサイズが最善であった。低音重視のウレタンなのに高音も減衰しにくいというのが売りらしいが、まさにその通りだと感じる。遮音性も良く、小音量で音を楽しめる。このイヤーピースがあれば、ノイズキャンセルは不要だ。また、耳奥までしっかりはめるとイヤーピースだけでヘッドホンの重さを支えられるために、有線ヘッドホンでもケーブルの摩擦音を感じにくくなるというのも利点だ。


まとめ。KZ ZASは、かなり良い。6500円でそこそこの幸福を手に入れることができる。ハイレゾ対応の高いプレーヤを買うよりは、良さげなヘッドフォンを買ったほうが幸せになれる。あと、イヤーピースは実店舗で視聴してから決めたほうがよい。イヤーピースが違うと音の聞こえが全然違うから。