豪鬼メモ

一瞬千撃

スマホの比較検討

長年使ってきたNexus 5Xが壊れた。悪名高いbootloop問題をまた踏んだのだ。普通に使っていたら突然落ちて、以後再起動を繰り返すようになった。リカバリーモードにしようにも、その途中で勝手に再起動してしまうので、もう直せない。原因はCPUの熱暴走だと既に判明していて、以前に無償交換してもらったのだが、また起きた。もう保証期間を過ぎているので駄目だ。乗り換えるしか。財政難なのに悔しいが、そろそろ買い替え時ではあるので前向きに行こう。
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で、どの機種にしようか。Androidに慣れているのでiPhoneWindows Phoneはまず除外。メーカーはLG以外であればどこでもいい。サイズの方が重要だ。Nexus 5Xのサイズ感に慣れているので、だいたいそれと同じくらいのがいい。すなわち、筐体の大きさはW=73mm H=147mm D=7.9mmで、画面の対角は5.2インチ前後だ。解像度はフルHD(1080*1920)からは下げられん。CPUには拘りがないが、Nexus 5Xと同じくくらいの性能は欲しい。すなわち、Snapdragon 808 MSM8992というCPUでAntutuとかいうベンチマークのスコアが75910というのが基準になりそう。カメラはまあ普通に写ればいい。独自機能は少ない方がよく、AIとかコンシェルジュとか全く要らない。オサイフケータイも要らない。キャリアモデルよりSIMフリーが望ましい。値段はもちろん安い方がいいが、4万くらいまでなら出してもいいかなって気持ちになっている。その辺りを気にしつつ、気になった機種を見ていく。性能についてはこのサイトの一覧が役立つ。

ソニーXperia XZ Premium。Simフリーの海外版で実売63000円くらい。W=77mm H=156mm D=7.9mmの5.5インチ画面。解像度2160*3840。CPUはSnapdragon 835でスコアが183694。筐体がかなりでかくて値段が高いのは欠点だが、使ってみたくなる仕様だな。4K解像度といっても対応アプリ以外はフルHD解像度で描画されるという謎仕様なのだが、adbでログインして設定すれば常に4Kのドットバイドット表示にできるらしいので、それやってみたい。画面サイズが正確に分からないので便宜上対角で密度を計算すると、sqrt(2160^2 + 3840^2) / 5.5の801dpiというとんでもない値になるのだが、これは13インチMacbook Pro Retinaの232dpiの3.5倍もある。さすがにオーバースペックだろと思うが、スーパーカー的なロマンがあっていいよね。4360万画素のカメラα7R3が欲しくても35万は出せない私だが、801dpiに6.3万なら出せなくもない。

シャープのAquos R。Simフリー版で実売70000円くらい。W=74mm H=153mm D=8.7mmの5.3インチ画面。解像度1440*2560。CPUはSnapdragon 835でスコアが174929。筐体がXperia XZ Premiumよりも小さく、Nexus 5Xよりちょい大きいくらいで、WQHD解像度を達成していて好感。こちらは554dpiてことになるが、Nexus 5Xやその他の5.2インチスマホの423dpi前後という値よりもかなり高い。Xperia XZ Premiumみたいな変な制限もないし、120Hzでヌルッと動作するというハイスピードIGZOディスプレイとやらもなかなか良さげだ。でも値段がXperia XZ Premiumより高い。

サムスンGalaxy S8Simフリーの海外版で実売80000円くらい。W=68mm H=149mm D=8.2mmの5.8インチ画面。解像度1440*2960。CPUはSnapdragon 835でスコアが163203。筐体が小さいのに画面がでかくて、しかも567dpiという高密度。QHD+という縦長の画面で、Pentile配列で解像度を水増ししている点を差し引くと、値段がやたら高い割にはあんまりグッとこない。

シャープのAquos R Compact。Simフリー版で実売70000円くらい。W=66mm H=132mm D=9.6mmの4.9インチ画面。解像度1080*2032。CPUはSnapdragon 660でスコアが106478。筐体がやたら小さいのに、フルHD解像度が出ているのが売りだ。469dpi。フロントカメラのために画面に切り欠きがあるのが気になるが、その分だけ縦解像度が増しているので、フルHDとしての使用感には問題ない。こちらもハイスピードIGZO。ギュッと詰まった仕様が素晴らしい。でもスペックの割には値段が高い。

ソニーXperia XZs。Simフリー海外版で実売45000円くらい。W=72mm H=146mm D=8.1mmの5.2インチ画面。解像度1080*1920。CPUはSnapdragon 820でスコアが130658。その型落ちのソニーXperia XZはカメラ以外ほぼ同じ仕様で実売43000円くらい。逆にCPUがSnapdragon 835のスコア182527になったXperia XZ1は実売55000円くらい。こいつらはNexus 5Xと大きさもほぼ一緒で性能が上がって安心して使えそうではある。

ファーウェイのP10。Simフリー版で実売56000円くらい。W=69mm H=145mm D=6.9mmの5.1インチ画面。解像度1080*1920。CPUはKirin 960でスコアが151126。デュアルカメラ。

モトローラのMoto X4。Simフリー版で実売57000円くらい。W=67mm H=146mm D=6.9mmの5.1インチ画面。解像度1080*1920。CPUはSnapdragon 630でスコアが71911。デュアルカメラ。

アスースのZenFone 4。Simフリー版で実売54000円くらい。W=76mm H=156mm D=7.5mmの5.5インチ画面。解像度1080*1920。CPUはSnapdragon 660でスコアが110891。

シャープのAquos sense lite。Simフリー版で実売32000円くらい。W=72mm H=144mm D=8.5mmの5インチ画面。解像度1080*1920。CPUはSnapdragon 430でスコアが44254。

モトローラのMoto G5S。Simフリー版で実売26000円くらい。W=74mm H=150mm D=8.3mmの5.2インチ画面。解像度1080*1920。CPUはSnapdragon 430でスコアが45951。USB端子がいまだにタイプCでなくマイクロUSB。

ファーウェイのP10 lite。Simフリー版で実売23000円くらい。W=72mm H=147mm D=7.2mmの5.2インチ画面。解像度1080*1920。CPUはKirin658でスコアが60013。USB端子がいまだにタイプCでなくマイクロUSB。


6万円以上のハイエンドの中では、性能を求めてXperia XZ Premiumにするか、コンパクトさを求めてAquos R Compactにするか、それらの折衷であるAquos Rにするかという選択になるか。Xperia XZ Premiumのコスパが目立つな。

4万円以上6万円までのミッドレンジの中では、Huawei P10が良さげ。フルHDの中では筐体が最も小さい。それとほぼ同じ価格でCPU性能が上のXperia XZ1も気になるが、ゲームとかのCPU性能が必要な利用法をほとんどしないからな。ミッドレンジ以上は大抵防水なのにP10は違うというのは気になる点だ。

4万円未満のローエンドの中では、P10 liteが良さげだが、USB端子がなぁ。そして、性能的にはNexus 5Xで全く困ってなかったが、それより遅くなるのはちょっと考えものだ。

ミッドレンジに行くかローエンドに行くかが悩ましい選択だな。どうなることやら。どうでもいいけど、スマホの比較検討ってカメラやレンズの比較検討に比べてあんまり楽しくないな。どうせChromeとMapsとGmailとHangoutしか使わないし、それらの使い勝手は機種の問題ではない。画面表示が綺麗で動作に支障がない性能でありさえすれば機種は何でもいいのだ。より綺麗な画面でより高速な動作でよりコンパクトな筐体であることは望まれるが、実際の使用感は確かめる術がない。