豪鬼メモ

一瞬千撃

こだいらあじさい祭りで擬似STF

紫陽花の季節だ。擬似STFモードを使って、こだいらあじさい祭りの紫陽花を撮りまくってきた。全例E-M5 mark 3のM.Zuiko 45mm F1.8で撮影した。


私が好きなサイクリングロードの一つに多摩湖自転車歩行者道がある。三鷹近辺から多摩湖まで繋がる道で、景色が良いし木陰が多いので走っていてとても気持ちが良い。その途中に小平あじさい公園という小さな公園があり、公園の中が紫陽花で埋め尽くされている。花の季節になると、こだいらあじさい祭りと題してライトアップなどもしている。特に屋台や出し物があるわけではないので、普通に紫陽花の花を愛でたい人々が来るところだ。



花を撮るにあたっては、近接撮影になるので、被写界深度は深くして、花全体が深度内に収まるようにしたい。紫陽花は丸っこくて奥行きがあるので、そこそこ絞らないといけない。マイクロフォーサーズだと被写界深度が深いのでその点では有利だ。一方で、絞ると背景の枝や葉がざわつくという問題が発生するが、その点に関しては擬似STFモードを使うと解決する。ボケが小さくてもざわつかないという素晴らしい特性があるからだ。







球面収差を残してボケの淵をぼかすレンズもあるが、そうすると後ボケは美しくなるが前ボケはうるさくなるというトレードオフがある。一方でSTFは前ボケも後ボケも綺麗にしてくれるので、前ボケを活かすと特徴的な写真が撮れる。あるいは、前ボケと後ボケに主要被写体をサンドイッチするとさらに立体感が出る。



換算90mm画角の中望遠レンズしか持っていなかったので、同じような写真ばっかりになってしまったのが悔やまれる。個々の花の美しさは表現できたと思うが、公園全体の雰囲気や多数の花を収めるのは難しかった。とはいえ、単焦点一本だけで撮り歩く方が身軽かつ気軽なので、このスタイルも捨てがたい。

今週末がまさに見頃だと思うので、紫陽花を見たい人や写真を撮りたい人は小平あじさい公園に出かけてみるともよいだろう。今日の時点ではまだ蕾もちらほら見られたが、ほぼ満開の株が多かった。おそらく来週末までは持つまい。

おまけ。多摩湖自転車歩行者道を走ったついでに、多摩湖を通って所沢近辺まで足を伸ばした。多摩川サイクリングロードとか荒川サイクリングロードよりもこの経路の方がたくさん走れてしまうのは、やはり景色に飽きがこないのが原因だろう。





そういえば、このプロぺ通りの出口のところって、怪人開発部の黒井津さんでアカシック首領と水木香恋が出会ったシーンの場所だ。駅前でもないこの場所を選んだあたりが渋くていいな。というかこのアニメはまじで面白かったので、みんな見るといい。