豪鬼メモ

一瞬千撃

所沢、入間、他

M.Zuiko 17mm F1.2 Proがあれば、大口径なので、主要被写体から離れて撮ってもそこそこボケ感のある絵が撮れるはずだ。25mmに比べるとボケ半径が0.68倍になるが、F1.8からF1.2に1段上げることでボケ半径が1.41倍になるので、双方を掛けて0.95倍だ。航空公園の飛行機をSTFモードで美ボケを演出しつつももっと広く撮れるんじゃないかと思ってやってみた。STFモードなので17mm F1.8相当のボケになる。6mくらい離れて撮っている。


M.Zuiko 25mm F1.8 ProのSTFモードで同じ被写体を撮るとこうなる。STFモードなので25mm F2.5相当のボケになる。4mくらいの距離で撮っているので、ちょっとボケが大きくなるはずで、実際その通りだ。いずれにせよ、17mmや25mmで飛行機のようなでかいものを撮ってはボケ味を活かした絵にするのは難しい。ボケ量が減るSTFモードならなおさらだ。まあそれでも主要被写体がしっかり写っていて、どこにピントを合わせているかが表現できていればいいだろう。

両中尉慰霊塔も17mm F1.2のSTFモードで。このくらいの距離感が背景をぼかしていると言える限界かも。

C-46A輸送機は航空自衛隊の入間基地にも展示があるので、そこまで行ってみた。見学ツアーの時しか敷地内には入れないので、フェンスの外から撮るしかないのだが、かなり頑張って撮った。フェンスの隙間から手を突っ込んでギリギリまで内側に伸ばしてプルプルした片手でシャッターを切る様は、いつ職質されてもおかしくない状態であったが。45mm F1.8。

入間には昔の米軍軍属住宅の施設を再利用したジョンソンタウンという商店街があり、なかなかフォトジェニックで良い。以後、全例M.Zuiko 17mm F1.2。






小平公園とその中にある江戸東京たてもの園。年を取るほどに懐古的になるのは宿命だが、それを若者に押し付けるのは老害でしかないので、子供を連れてきても楽しめないだろう。大人がゆっくり散歩するには良いところだ。






ところ変わって、六本木ヒルズ、ロボロボ公園、ミッドタウン。



レンズレビューと言えば、国立新美術館。ここでやっている国展は展示品がとても多いので1日過ごせる。芸術に疎い私だが、それぞれの作品が選ばれた理由を想像しながらみていくと結構楽しい。




F1.2 Proシリーズを一通り使ってみた感想。17mmで大口径のボケを活かした写真を撮るにはかなり寄らなきゃいけないので、正直難しいと思った。また、45mmだとF1.8のボケで十分だと思うことが多いため、大口径である必要が比較的薄い。となると、F1.2 Proシリーズで最も使い勝手が良いのは25mmということになるか。

17mm(換算34mm画角)、25mm(換算50mm画角)、45mm(換算90mm画角)ってラインナップは不思議な感じがする。25:45は1:1.8なのだから、同じ比率なら25mmの下は14mm(換算28mm画角)にするのが合理的だと思ってしまう。その意味で、25mm、45mmを持っているならば、Leica Sumillux 15mm F1.7の方が断然使いやすい。それらを持っていないなら、17mm F1.2だけをつけっぱなしで頑張るとかもありかもしれない。所詮は慣れと好みの問題だけれど。

結論としては、やっぱF1.8シリーズは軽くて良いなということになるかと思う。確かにF1.2シリーズの写りは良いのだけれど、レンズがでかくてズボンの太腿ポッケに入らないし、指の股に挟んで片手で2個持てないので、気軽にレンズ交換できない。となると、ほぼつけっぱなしにして頑張ることになり、画角が変えられない分、足を使った機動力を活かしたくなる。しかし、筐体が大きいF1.2レンズをつけたカメラを肩に掛けて行動すると重いし、手にぶつかるし、高級なので壊すと怖いので、機動力が落ちる。それを乗り越えてもF1.2の写りがほしいという場合には欲しくなるだろうけど、個人的にはそこまで強い動機の発生はあまりなかった。もちろん、手元にあれば嬉しいけどね。