めぐパパの一連の稲作体験イベントで草刈りと収穫は経験していたのだが、田植えは未経験だった。今回その機会があったので、上の子を連れて参加してきた。
中目黒からバスに乗って富津市に到着。さっそく周りの野原や田畑で虫やイモリなどを見つけつつ、現場の田んぼに向かう。こういうイベントに参加してくる人たちは、親も子も、初対面の人たちともすぐ打ち解ける。
ブリーフィングの後、田んぼに踏み入る。代掻きの後なので、泥がとても柔らかく、新触感といった趣きだ。豆腐やプリンの上を歩いているような感じ。
等間隔に目印をつけた紐で感覚を調整しつつ、苗を植えていく。泥が深いので苗のほとんどが水没するぐらいに差し込む。しっかり苗を差し込まないと後で浮いてきて枯れてしまう。
密度が高すぎると稲が大きく育たず、密度が低すぎると効率が悪い。また、稲が直線的に並んでいないと草刈りや収穫の際に面倒が多い。よって目印に合わせて整然と植えていくことが求められるわけだが、大人も子供も素人は下手過ぎて、ぐちゃぐちゃに。
子供たちはそのうちに飽きて、生き物探しばかりするように。カエルやゲンゴロウがいっぱいいる。ザリガニや蛇も。一方で、大人達はせっせと働く。
働いた後は、飯盒での飯炊きとカレー作りをした。
大鍋で煮込んだ肉たっぷりのカレー。小さい子に合わせて甘口だったが、労働の後なのもあって、格別にうまかった。たくさん作ったのに、おかわり続出であっというまになくなった。
機械植えでなく無農薬なので密度が低い感じの田んぼになるわけだが、ともかく田植え完了。私は大して貢献していないが、なんか達成感がある。
青空の下の美しい田園風景を見つつ、帰路についた。
家では今季最初の冷やし中華。麺を茹でるのは簡単だが、錦糸卵とかの具を用意するのが意外に面倒なのだ。でもやっぱうまい。
その頃、下の子は、塾のテストを受けていた。その後、妻と串カツ屋にて、頑張ったご褒美パーティを開いていたそうな。本当は下の子の方が田植えを楽しみにしていたのに、自らの意思でテストの方を洗濯したらしい。偉い。
いつだって田植えを見られるような自然いっぱいの場所で子育てしたい気持ちはあるが、職業柄、東京を離れることは得策ではない。東京での放課後の過ごし方といえば塾は標準的なのだが、でも算数や国語より大事なものも教えたい。また折を見て体験系のイベントに連れ出そう。
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