豪鬼メモ

一瞬千撃

としまえんフィッシングエリア

年末に子連れで出かけようとしても、子供向けの施設の多くは営業していないので、困る。せっかくの冬休みに近所の公園とかでは子供が満足してくれないので、なんとかお出かけスポットを探すしかない。そこで出て来たのが、としまえんの釣り堀だ。池袋から西武池袋線の直通があったりして、意外に短時間で現地に到達。私が最後にここに来たのは小学校4年生だっただろうか。豊島園駅の出口付近で偶然、転校していった友人に再会した思い出があり、妙に懐かしい気分になった。全例E-M10とLeica Summilux 15mm F1.7。
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楽しげなとしまえんの園内には入らず、右側の寂しげな道を抜けて歩いていく。本当にこんなところに釣り堀があるのかと不安になる。
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冬季休業中のハイドロポリスのスライダーの下をくぐり抜けると、流れるプールやその他のプールで釣りをしている人々が見えて来た。広くて気持ちいい。
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としまえんの園内を右手に見ながらプール沿いを進んでいくと受付がある。料金は大人1時間1200円(子供800円)に竿レンタル代が一人600円だ。1時間は短いが、子供の集中力には2時間は長いし、寒いし、釣りすぎてもしょうがないので1時間で十分だろう。竿はエサ釣り竿とリール付きルアー竿とフライフィッシング竿があるが、子供にはやはりシンプルなエサ釣り竿がおすすめだそうなので、それを選択。
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こんだけ広いと、良い漁場を探すのが重要になってくる。魚がいないところで糸を垂らしても仕方がない。事実、適当な場所でやっているグループをしばらく眺めていても全く連れている気配がない。なので、玄人っぽいオジサンの動向を見て判断する。結論としては、釣り場の両端で、人がいる側からなるべく遠いところに糸を投げると良さげだ。この釣り堀の面白いところは、ニジマスを中心に、イワナやアマゴやカワマスなどの様々な魚がいて、練馬サーモンなるニジマスの三倍体も釣れるところだ。実際にそれを釣った人と話をしたのだが、見せてもらったらすげーでかかった。家で刺身にして食べるそうな。そう、ここで釣れる全ての魚種は持って帰って食べられるし、現地で焼いて食べてもいいのだ。しかも1時間券あたり3匹までは無料(練馬サーモンとかは別料金らしいが)。これはぜひとも6匹釣らねば。
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餌の付け方や投げ込むべきポイントやアワセのタイミングなどを子に説明して、釣り開始。まず釣果を上げたのは子供の方だった。
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さらに続けると、ニジマスが、ばんばん釣れた。私は30分くらいで3匹釣ってしまった。それ以上釣った分はリリースすればよいのだが、飲まれた針を外すのが面倒なので、あとは子の撮影と指導に徹した。というか、ポイントさえよければ、ニジマスならかなり簡単に釣れる。次回はルアーに挑戦しようかな。ニジマス以外も釣りたかったらポイントをちょこちょこ換えながらの方がよさそうだな。
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子供が2匹目を釣ったところで、針はずしの際になぜか私の糸と絡ませて解消不能な状態にしてしまったので、そこで終了。そんな場合もスタッフに言えば換えの竿を出してくれるらしいが、現地で食うには5匹でも多すぎるので、こんなもんにしておいた。子は「一番でかいのは、なっちゃんが釣ったんだからね」と何度も言っていた。それにしても、ニジマスは名の通り虹色に光って美しい魚だ。
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もう一つの楽しみは、自分で釣った魚を自分で捌いて焼いて食うところだ。人間も含めて、全ての動物は、自分が生きるために他の生物を殺し続ける宿命にある。生きた魚の腹に包丁を入れて文字通りトドメを刺すことで、その重さを知るのである。そんな話をしながらも、どんどん裁いてハラワタを抜いていく。
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洗い場や焼き場の利用は無料だが、魚を焼くには一匹あたり100円の串を買う必要がある。あと、100円で塩と皿のセットが買えるので、10匹くらいまでならその塩だけで塩焼きが作れる。練馬サーモン狙いのガチ勢は保冷バッグとかを持参していたが、現地で買うこともできるっぽい。
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炭火の上に串を並べて、焼いていく。この日はやたら寒かったので、火にあたるのが心地いい。
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串をクリップで止めて、たまに回転させて、全方向が満遍なく焼けるようにする。
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そして、喰らう。喰らう。焼く際には塩をいっぱいつけた方がよいが、食べる際には塩をほとんど落としてしまった方が、皮や身の味が楽しめる。釣り堀の魚なのに泥臭くないのは水に気を使っているからっぽい。私は3匹も食べたのでさすがに腹一杯になった。
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いい感じに日が沈んで来たので、帰宅。としまえんには銭湯もあるので、そちらに寄って行ってもいいかもしれない。上の子がもう3年生なので一緒には入れないから今回は断念したけども。
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てことで、としまえんのフィッシングセンターはかなりおすすめだ。3700円弱で子連れの釣りとディナーが堪能できるという計算になるので、そこそこリーズナブルに楽しめると言ってよさそうだ。年末年始も営業しているっぽいので、お近くの方はぜひ。