豪鬼メモ

一瞬千撃

新春パン作り

今月のZ会の経験学習の課題はパン作りである。料理は科学実験そのものであり、材料を揃えて調理手順を計画して実施した上で結果を確認するという一連の流れが経験できる。その中でもパン作りは分かりやすくていい。加水や加圧や加熱でタンパク質を変性させるのは化学実験で、酵母菌で二酸化炭素を発生させるのは生物実験であり、ちょっとした説明を加えるだけでそれらに興味を持たせることができそうだ。全例E-M10とM.Zuiko 25mm F1.8。
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いつも通り、まずは手順のおさらいをして、材料を揃えて確認する。それから生地の作成に入る。今回は、私が牛乳が嫌いなのを汲んでもらって、豆乳パンということにしていただいた。強力粉とバターと砂糖と塩と豆乳をボールの中でまぜる。この時点では捏ねるのではなく小麦粉を全て生地に混ぜ込むことが目標。
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それから、まな板で50回ほど捏ねる。加水加圧でグルテンを生成するべく、伸ばして畳んで潰してを繰り返す。日本刀の折り返し鍛錬のごとく。グルテン不耐でもない人達の各種不調の原因が特に根拠も無く帰着されてしまうとは、現代の魔女グルテン
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生地をボウルに入れて40分ほど放置すると、劇的に膨らむ。イースト菌が生地内の糖分を消費して二酸化炭素を排出し、それがグルテンの膜に閉じ込められて気泡ができるためだが、乾いても死なないイースト菌て凄いね。この部分が最も面白いところなので、待ち時間の間に薀蓄を語りたい。
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生地を適当な大きさに等分して、それから整形。餡子やチョコを入れたり動物の形を作ったりして、ワイワイしながら取り組む。こういう図工的な楽しさもパン作りの美点である。レーズンで目を作ったり、素麺で目やヒゲを表現したり。
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余熱しておいた180度のオーブンで15分焼いてできあがり。意外に簡単だ。
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上の子の代表作。お母さんと猫。アンパンにチョコを乗っけて食うと意外に合うらしい。
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焼きたてパンうまし。外はカリカリ、中はモチモチである。グルテン生成に頑張ったおかげか、コシが強くて、ベーグルっぽい仕上がりになった。生地は焼いた分よりも多く作っておいたので、冷凍しておいて後日焼いて食べる。そうすればいつでも焼きたてパンが味わえる。
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おまけ。NHKスタジオパークに行って来た下の子から新年のメッセージをいただいた。かなり嬉しい。
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OLYMPUS 標準パンケーキレンズ ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8

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