名古屋から義父が遊びに来てくれたので子達と出かけて楽しく過ごした。当家だけでなく核家族化が進む社会においては世代間交流の機会は貴重である。世田谷公園に行ってSLをお見せしたのだが、このシーンがなかなか手こずった。昼下がりの日光が厳しすぎて、露出が合わせづらいことこの上ない。Lightroomのデフォルト現像だとこんな感じに。撮影時の露出としては、適正露出である。ハイライト部もシャドー部もE-M10の広くないダイナミックレンジになんとか収まっていて、白とびも黒つぶれもない。しかし、よく写った写真とは全く言い難い。日陰にいる人物を視認させるためにはもっと露出を上げたいが、SLの表面や空が白とびしないように露出補正をマイナスに振っての撮影である。
現像時にさらに露出をプラスに振って、人物を重点的に描写してみた。当然、ハイライト部が破綻した感じの画像になってしまう。
逆に、現像時に露出をマイナスに振って、空とSLを重点的に描写してみるとこうなる。当然、日陰の人物はさらに闇に埋もれてしまう。
全体的に暗すぎるデータは現像時に露出をプラスに振ってからハイライトを下げるのが基本。全体的に明るすぎるデータは現像時に露出をマイナスに振ってからシャドーを上げるのが基本。この例では全体的な露出は適切だがハイライトもシャドーも端によりすぎているので、露出はそのままで、ハイライトを下げまくってシャドーを上げまくると視認性がよくなる。それを踏まえて、空の青、SLの黒を表現しつつ、人物の視認性を高めるように、うまいことトーンカーブを手でいじるとこんな感じに行き着いた。視認性が良すぎると「絵画調」とか「HDR調」とか言われて時に批判の対象にもなったりもするらしいが、私はこういう見やすい写真が好きだ。
トーンカーブを修正した例でもでもまだ人物が埋もれている感があるのだが、グローバルな調整ではもはや如何ともし難い。シャドーを立てればハイライトが立たず、ハイライトを立てればシャドーが立たず。仕方ないので、人物の周りだけ選択的に明るくするローカル補正を実施。範囲の選択が超絶面倒臭いのでやりたくないのだが、頑張ってみた。ちょっち上げすぎて不自然になっちゃったかもしれないけど、ローカル補正したって言わないで見せれば気づかれないギリギリの線かな。
この日は台風一過で空気が澄んでいてやたら光が強かったので、どの写真もかなり激しい補正が必要であった。でもローカル補正が必要なのは上の例だけかな。
プロでもハイアマチュアでもない単なる素人なので、ライティングのスキルなど持っていないし、そもそもお父様のスナップ写真でそのような制御は不可能なので、後処理に期待してとりあえずシャッターを押しとくのは仕方ないことだ。それでもそこそこ見られる写真が出てくるのはテジタル時代の素晴らしいところだ。
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