豪鬼メモ

一瞬千撃

知的な土曜日

早起きして秋葉原まで来た。CANVAS開催の夏休みプログラミング体験教室2017というイベントに上の子を連れて来たのだ。
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内容は、Hour of CodeScratchViscuitといったプログラミング学習ツールの導入説明をした上で、主にHour of CodeとViscuitを実習で使ってみるというものだった。うちの子はいずれも既に触ったことがあったので、すんなり入り込んで集中して取り組んでいた。正直言ってここに来なくても家でできる内容ではあったが、時間を決めて集中してやる場を設けられたのは良かったかなと。
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周囲の参加者を見ていると、どうもその手の活動に慣れているっぽい親子が多くて、みんなスラスラと課題を進めていた。講師の人も言っていたが、それぞれのツールに特徴があるので、習得させたい内容や子供の興味に応じて使い分けるのが重要っぽい。初めの一歩をどれにするか選ぶ上では、このような講座があるとなかなか有益だろう。
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ざっくり言うと、命令文と条件分岐とループを駆使して問題を解くというプログラミングの概念や論理的思考力を鍛えるという意味では、Hour of Codeが最も率直で適していると思う。ゴールが明快なので、コツコツとドリルを進められるタイプの子にはこれをまずやらせるのが良さげだ。一方で、ScratchとViscuitは自分なりのアート作品やゲームを作って遊ぶツールであって、自由度が高く、創造性を高めるのに主眼が置かれているように思う。Viscuitは特にその傾向が強く、プログラミングしているという感覚がほとんどないくらいだ。
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終了間際に特別ゲストとして厚切りジェイソンが来て講話をしてくれたのだが、「ドラッグアンドドロップだけして何か作ってる気になってちゃだめだ」という趣旨のことを言ってて面白かった。もちろんそれは中身を知ることの重要性について述べているわけだが、それをヴィジュアルプログラミングツールの講習で言うあたりが彼らしいなと。あと、今後成長する産業にはプログラミング能力やIT技術が必須となるからそれを習得することが重要である一方で、プログラミング能力を使って何か課題を解決することこそが目的であるから各自精進せいよという趣旨のことも言っていて、なかなか良い話だった。「多くの日本人に足りない人生観」みたいに大上段から言われるとカチンと来るけど、言っていることは正しい。子供達には何か社会の問題を解決できる人材に育ってほしい。


午後は秋葉原を散歩したりスイミングスクールに行ったりしてまったり過ごした。スイミングではクロールの息継ぎができるようになってきたらしい。でかした。
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一方、家では下の子も頑張っていた。今日は彼女がハンバーグを作ってくれるとのこと。ほうれん草たっぷりの野菜ハンバーグだ。
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「油を引いて中火で焼き始めて、両面に焦げ目をつけたら水を入れて蒸し焼きにする」というケンタロウ方式だと、焼き加減に失敗する確率が低いので良い。今回もバッチリうまくいった。
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夕食のあとは、子供達にHour of CodeとScratchとViscuitを好きなだけ触らせてみた。私個人としてはHour of Codeが詰将棋っぽくて面白くて、自由度が欲しければC++なりRubyなり使うわと思ってしまうわけだが、子供達にはViscuitが人気だった。まっとうな反応だと思う。Viscuitから入って興味を持たせてからScratchやHour of Codeでスキルを高めるもよし、逆にHour of Codeから入って基礎能力をつけてからScratchやViscuitで作品を作って発表するもよし。前者が女子的アプローチで後者が男子的アプローチとか言うとステレオタイプかもしれないが、まあともかく各家庭でいろいろ試して欲しい。
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余談だが、知育ツールと言えば、ポリドロンというおもちゃが最近うちでは流行っている。上の子がテストで図形の問題に間違いが多かったので、幾何学的なセンスをつけさせるべく買ったものだが、これは大人でも楽しめる。子供達よりむしろ私が頻繁に遊んでいるくらい。「俺の考えた最強のポリゴン(ポリヒドロン)」とか呟きつつ変な形を組み立てているとあっという間に時間が経ってしまうよ。
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