出張でベイエリアに来たついでに、「E-M10とBCL0980で綴るサンフランシスコ」をお届けしようと思っていたのだが、到着早々にE-M10が壊れてしまった。電源を入れた瞬間にシャッター幕が下りて、その3秒後に電源が落ちてしまう。その状態でまた電源を入れ直すと、今度は閉じっぱなしだったシャター幕が上がり、その3秒後に電源が落ちる。メニューボタン等も全く反応しない。電池を抜いて2日間以上放置することで内部メモリをリセットしてから起動しても、やはりダメ。おそらくハードウェア的にいかれたのだろう。しょうがないので、Android携帯電話Nexus 5Xのカメラで撮る。
まだE-M10が生きてた時に撮った滞在先ホテル。このホテルは、モーテルとほとんど同様に何のサービスもない素泊まり同然のくせに、一泊200ドル近く取るというひどいところなのだ。しかしなぜここに泊まるかというと、バス停に近いし、人気がなくて連泊の予約が取りやすいからだ。エリア全体がバブっててまともなホテルはもっと高い。にしても、朝食付きとか言ってるけどロビーにシリアルスタンドが置いてあるだけだし、「高速インターネット」は低速な上にブチブチ切れるし、部屋は暗くて微妙にヘアオイル臭いし、魅力が一つもない。
で、週末はカルトレインなる電車に乗ってサンフランシスコに行って散歩してきた。この切符の自販機がくせものである。手順に従って操作して、金を入れる段になって10ドル札を入れたら、全く認識されない。この認識されないというのがひどくて、札をローラーで吸い込んだくせに、物が入ったことを認識していないらしく、キャンセルしても札が返却されないのだ。なんじゃこりゃ。常識的に考えて、ローラーを一定以上回転させる前提条件として自らが受容できる何かが入ってきていることが必要で、そうでない場合は即座に停止して排出プロセスに移るべきだが、そのような期待はこの国では通用しないらしい。係員もいないし、リモートで問い合わせをする機能もない。結局、泣き寝入りするはめに。ひどすぎる。異物が入ったら排出するってテスト項目がないのかよ。ゴミとか子供銀行券とかいっぱい入れてやりたい気分。
サンフランシスコについてカルトレインの駅から海沿いを歩くと、本家ベイブリッジが見えてきた。この橋は、横浜のとは一味違って、近くから見るとめっちゃでかくてゴツくて迫力がある。
カメラアプリのパノラマ機能も使ってみた。うまくつながるようにするには、水平の確保が最も重要。5回試して最もマシなのを選んだのがこれだが、それでもやっぱり微妙にずれたところがわかる。
かなり長いこと歩いた末にフィッシャーマンズウォーフについて、フィッシュ&カラマリを食いながら休憩。名物らしいクラムチャウダーよりもこのイカ揚げの方がうまい。
なんか金持ちっぽい人たちがヨットを乗り回していて優雅である。奥に見えるのはゴールデンゲートブリッジ。
路面電車に乗って市街地に戻る。フィナンシャルディストリクトとか呼ばれる地域は高層ビルが多い。しかしそれ以外の地域は規制のせいで低層の建物ばかりで、それが原因で人口密度を上げられなくて居住費が高騰する一方だとか何とか。
バスに乗ってゴールデンゲートパークへ。ここを歩いて横断するというのが今回のメインイベント。林も池も野原もあって歩きがいがある。
途中にカリフォルニア科学アカデミーというでかい博物館とか、植物園とか美術館とかもある。今回は時間がない(そして入場料がかなり高い)ので割愛。
ジャパニーズティーガーデンという日本庭園に入ってみた。ここも入園料8ドルとかなり高いのだが、まあ仕方ない。著名な日本の庭師が設計したとのことで、日本人から見てもかなりちゃんとしている日本庭園だった。
その他、滝やら池やら野原やら牧場やらボールパークやらを超えて、ひたすら歩く。分け入っても分け入っても公園。特に野原がやたら広くて、リア充っぽい人たちがクリケットやらフリスビーやらバーベキューやらで楽しんでいるのがいい感じである。
ついに、太平洋の海辺に到達。足が痛いが、なかなか達成感があった。ここでもリア充っぽい人たちがビーチバレーやらバーベキューやらダンスやらサーフィンやらをして人生を謳歌していた。
サンフランシスコに来たのは今回でかれこれ15回目くらいかな。街としての規模は東京より全然小さいけども、景色と空気がいいので何度も足を運んでしまう。こんなところに住める人たちがうらやましい。いくらくらい稼いでたら住めるのかな。独身かDINKSならなんとかなるのかもしれんけど。
おまけ。サンノゼにも来てみた。ここは奇声を上げながらフラフラ歩いている人が多いからあまり積極的に来る感じのところではないのだが、空港が近いのでついでに寄った。みんな大好きアドビの本社とテック博物館をパチリ。
その近くにあるセントジョセフ聖堂。アメリカなので歴史は浅いけどかなり荘厳な雰囲気の教会で、聖歌隊の素晴らしい歌も聞けて感動した。信者じゃないけどウルっとくるぐらい。寺院や教会の彫像を撮る際には、ひねったことは考えずに正面から撮るのがよいっぽい。そうした時に最も美しい構図になるように設計されているのだ。
おまけ2。帰りの飛行機からサンフランシスコ半島を撮影。画面左端tの中央あたりに見える深緑の長方形がゴールデンゲートパークである。やはり広い。
Nexus 5Xのカメラとしての実力についてだが、やっぱり画質がいかにも画像処理した感じになっちゃうのが欠点かな。ダイナミックレンジがやたら狭いので空の白とびを防ごうとするとHDR+モードにせざるを得ないのだが、そうすると色がやたら濃くなってちょっと非現実的な感じになってしまう。いくらカリフォルニアの空が澄んでいるといっても、実際はさすがにここまで青くはない。コントラストもシャープネスも強調しすぎで目が痛い。オートフォーカスは、レーザー測距を積んでいるだけあって、なかなか正確。ただ、動作が遅い。AFが遅いというより、シャッタータイムラグが大きすぎる。あと、標準のカメラアプリだと、絞りやシャッタースピードや感度はおろか、露出補正すらできない。アスペクト比の設定もできない。換算28mm画角の広角だと上下に不要な余白ができがちなので、アスペクト設定はしたくなるでしょ普通。まあサードパーティのアプリを入れるか後処理で行う手もあるけど。
やっぱ撮ってて楽しいのはカメラ専用機だなー。E-M10ちゃんは帰国したら入院だろうけど、早く復帰してほしい。それかこれを機に買い換えるか。悩ましい。
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