鎌倉(長谷)の大仏を撮るにあたって最適なレンズは何だろう? 中望遠で遠くから撮った方がいいのか、広角で寄って撮った方がいいのか、はたまたその中間の標準画角がいいのか。例によってE-M10と各種レンズで探ってみる。
現地の高徳院についた時にはM.Zuiko 25mm F1.8をつけていたので、まずパチリ。何も考えていない適当な写真だが、ギリギリでキープに。これでもうちょい笑顔だったらと思うが、幼子にとって大仏なんて全く面白くないわけで、素敵な表情はあまり期待できない。
同じく25mm。だめだ。阿弥陀如来との仏頂面対決になりはじめている。
子のご機嫌をなんとかとりつつ、中望遠の射程距離に移動。換算90mm画角のM.Zuiko 45mm F1.8に付け替えると、かなり引いても全身が入れられない。そして引くと他の観光客がフレームに入ってくるのでシャッターチャンスがない。むずい。
中望遠で台座を入れるには、もはや観光客を状況描写として積極的に取り込むしかない。望遠効果で、手前の被写体の大きさが誇張されなくなるので、大仏と人との比率がよくわかりやすい写真になった。
無理やり子供のポートレート風にも。45mm。
さらに大仏様のポートレート風にも。頭上の鳥がちょっとシュール。45mm。
そして換算50mm画角のM.Zuiko 25mm F1.8に付け替え。標準画角で大仏だけアップで撮ってもあまり面白くないということを発見。
同じく25mm。子を入れて大きさ比較などしてみよう。迷惑そうにする子に頼み込んでフレームインしていただく。しかし、なんつーか、寂しそうな写真に。グループならこのアプローチもよさげだが。
標準画角の場合も引いて周囲を入れた方がいいかもね。25mm。
おそらく大仏のアップを撮るならば広角で寄った方が躍動感が出ていいのだろうということで、換算34mm画角のM.Zuko 17mm F1.8に付け替え。やはり、25mmの時よりなんだか面白い感じに。
子の笑顔もなんか戻ってきたぞ。広角でいけという仏様の思し召しか。17mm。
と思ったらその笑顔は一瞬だった。色即是空の教えを実践しているのかもしれん。17mm。
広角で大きさ比較的な写真も。こちらも25mmの時よりは面白い感じに。17mm。
最後に換算28mm画角となるM.Zuiko 14-42mm F3.5-5.6 EZの広角端。構図的にはこれが最もしっくりくるね。臨場感がある。ここで気づいたんだが、この大仏様、頭がやたらでかいのだ。台座近くから見た場合のパースペクティブにおいて格好良くなるように考えてあるのだろう。1243年開眼だそうだから、772年も前に作られたのに進んでるなぁ。
おまけ。大仏様の中に入れます。層にわけて鋳造したのがよくわかる。ちょっと暗いので子供が泣き始めて、その声が中で反響して散々だったけども。17mm。
結論としては、大仏様は広角で寄って撮るのがよかろう。おそらく設計者がそれを想定しているのだ。そういえば、昔はこの大仏は建物の中にあったらしいが、その建物は津波で流されて今の露仏の姿になったそうな。てことは、やはり遠くから見ることは想定していないのだ。そして、広角だと寄って撮れるので、他の客のフレームインに悩まされることもない。もちろん自分達も他の客のフレームに入っているので、ささっと撮ったらどいてあげてください。
ちなみに、高徳院の近くにある長谷寺の観音像もすごい。写真撮影禁止だけども、圧巻なので見ておくべし。長谷寺は庭も綺麗で、海の見える山道とか、洞窟とかもあって子供も楽しんでいた。これ千体地蔵。ありがちなボケ試し写真。
その後、江ノ電で鎌倉まで移動して、八幡宮やら由比ヶ浜やらで夏の終わりを満喫したとさ。17mm。
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