骨折かも

土曜日。駒沢公園内のリス公園にある幅広コンクリート滑り台で下の子と遊んでいたら、彼女が斜面で転んで右腕を負傷した。転んで泣くのはいつものことなので、「ほら立って」と鼓舞していた私だが、どうも様子が変だ。彼女は右腕をだらりとさせたまま、痛い痛いと繰り返すばかり。これはおかしい。全例LS15。

患部が腫れてはいなかったし痛みを堪えれば腕を動かせるようだったのでその夜は様子を見た。早く治るようにと上の子が王冠を作ってくれたりして微笑ましかったのではあるが、残念ながら効果は出ず。

翌朝にも痛みが引かなかったので、かかりつけの小児科医に行ったのだが、やはり外科のレントゲン検査はできないということで広尾の日赤病院に紹介されて行くことに。緊急外来の暗い待合室で尻取りをしながら1時間くらい待ってから問診とレントゲン検査を受けた結果、「骨折かも」とかいうよくわからない診断を言われた。子供は骨が柔らかいこともあり、微細な骨折はレントゲンでは確認できないとか何とか。ただ、緊急に治療を要するわけではないので、経過観察ということに。

キッズクリエイティブ研究所でミニ熱気球を作って遊ぶ予定だったのだがそれもいけなくなりがっかり。そんな彼女を元気づけるべく、「午後は何して遊ぶ？」と聞いたら、上の子のコマでの熱気球作りを見学したいというので、どうせ広尾にいるなら思い切って自転車で行ってみようということにして東京縦断サイクリングの旅に。国会議事堂とか東京駅とか皇居とかを見せて盛り上げた。まあおそらく盛り上がっていたのは私だけだが。

途中、駿河台にあるカレー屋で昼食。右手が使えないので不浄の左手だけでナンを食す子供が不憫である。「カレー食べる？」「うん！」という会話の後に入ったカレー屋だが、後で聞いたらこの子は別にカレーは好きではなく、カレー好きな私に気を使ってそうしてくれているとのこと。すまない気持ちでいっぱいである。

そして東大本郷キャンパスに到着。電動アシスト自転車の劣化したバッテリーを持たせるべく、ギア1速で高回転させてなるべくアシストされないように漕いでたらめちゃ疲れた。

上の子のクラスはいつもの通りの盛り上がりで、楽しそうにミニ熱気球を浮かばせていた。子供の作業中などの撮影者が寄るべきでないシーンでは本来はMZ45などの望遠画角のレンズを使うべきだが、日赤だけ行く予定だったので持ち合わせていなかった。

学内を散策する時もカモに餌やりをするときも、全てを左腕だけでこなす下の子の姿を見ていると、心が痛む。かなり痛いだろうに、あんまり弱音を吐かない健気さに、監督責任を全うできなかった負い目がまた疼く。

帰りは姉妹とも妻が電車で連れ帰ることにして、私だけ東京縦断して戻った。夜には上の子と星を見る会。星座の出現位置を書き留めるというZ会の課題なのだが、やたら寒くてまいった。東京の夜の明るさでは2等星を視認するのがやっとだし。

なんというか、特に遠出もしていないのに、どっと疲れた週末であった。腕が治るまではしばらく下の子に甘くせざるを得ないな。不自由はさせるが、左手のトレーニングの良い機会になると良いのだが。

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