Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

豪鬼メモ

一瞬千撃

帰ってきたE-M10

落として壊れたE-M10だが、一昨日帰ってきた。購入した際に3年延長保証に入っていたので、それで無償で修理することができた。購入日から2年と7ヶ月経過していたので、ギリギリだった。年季が入ってくると、こ汚いのが逆に愛着の源になってくるね。おかえり。
f:id:fridaynight:20170125021700j:plain


以前米国出張中に壊れたのに続いて2回目のシャッターユニット故障である。前回は自然故障だったが、今回は落としたので何の申しひらきも無い。入っていた延長保証は落下等による破損だと修理費上限が下がるのだが、今回は外装が壊れていなかったので、自然故障として処理されたっぽい。どうやって壊したか書くところもなかったし。不幸中の幸である。いずれにせよ、外に持ち出す高額家電であるところのデジカメには延長保証が必須ですな。逆に考えると、延長保証に入っているなら、3年間で期待値1回程度は中破するくらいの使い方をすべきなのだ。おざなりに扱えということではなく、壊れるのを恐れて持っていかないのは勿体無いということ。大切にしつつも、使い倒す。だから、私は海水浴だろうが登山だろうが、防塵防滴ではないこの E-M10を普通に持ち出している。もちろん落としたり濡れたりしないように注意しつつ。そして3年経とうとする今、もう私の中での減価償却は済んだので、保証は無しでも同じように使っていく。もし壊れたら、次のを買うことになるだろう。


スマートフォンでもそれなりの写真は撮れる。ただ、やっぱちゃんとしたカメラ専用機とちゃんとしたレンズが作り出す絵は一味違う。このM.Zuiko 45mm F1.8は特によい。LensTipをして「M43機所有者がこのレンズを買わないなんて信じられない。もし持っていないならその間違えをできるだけ早く正すべきだ」などと言わしめるほどの絵が出てくるじゃないか。
f:id:fridaynight:20170125102705j:plain
f:id:fridaynight:20170125121742j:plain
f:id:fridaynight:20170201093133j:plain


M.Zuiko 25mm F1.8も45mmに負けないよい絵を出す。LensTipによると非点収差と周辺減光が欠点だそうだが、実際にそれらが気になったことは無い。 軸上色収差でボケ始めのところにパープルフリンジが出るのが気になる時はあるが、その傾向はMZ45も同じだし。
f:id:fridaynight:20170126084018j:plain
f:id:fridaynight:20170128113311j:plain
f:id:fridaynight:20170125092806j:plain


そして、私が最もよく使うM.Zuiko 17mm F1.8。LensTipには「高品質のレンズが作れることを他のレンズで見せているオリンパスがなぜこんな凡庸なものをこの価格で作ったのかわからない」とか言われてしまったりして、強い非点収差と周辺減光と歪曲が弱点だそうだ。確かにちょっと収差を感じる描写になることはあるけど、これだけ写れば充分だよね。ちょっと懐かしい感じの絵になると誰かが書いていたけど、言われてみるとそんな気もする。
f:id:fridaynight:20161105124526j:plain
f:id:fridaynight:20161204155800j:plain
f:id:fridaynight:20170201085107j:plain


最後に、隠し剣というには登場頻度がやたら高いボディキャップ魚眼レンズBCL0980。魚眼の絵を見慣れると普通の射影方式の超広角レンズが作り出す四隅に引っ張られる絵が不自然に感じてくるのだ。
f:id:fridaynight:20170126085328j:plain
f:id:fridaynight:20170126092247j:plain


まあそういうわけで、なかなか楽しいなと。デジカメの中ではかなり安い方だけど、酷評されるレンズを使った場合ですらその描写は美しく、少なくとも自己満足は得られる。それにしても、改めていくつかレビューを読んでみると、MZ17の言われ方は酷いな。ガラスの塊に5万円も払ってるんだから、欠点を探したく気持ちもわからんでもないけどね。確かに他のレンズに比べてガラスの存在を強く感じさせるときがあるので、抜けが悪いとも言えるのかな。でもそれが「味」だと思えてきちゃうのは、自己正当化の適応機制なのかな。

そういえば、PhotoPro RGB色空間の調査をしていた時にプロファイルを外した写真をずっと見ていたのだが、その淡色で暗い絵に慣れてくると、プロファイルが適用されていないことに気づかなくなってしまうことがあった。脳内補正でプロファイルを適用するようになるのだろう。おそらく同じことがフィルム写真でも起きているんじゃないかとふと思った。現実の風景とその写像であるフィルム写真のプリントを見慣れた人は、その両者の関係を脳内プロファイルとして持つようになる。美しい風景を写したプリントはこう発色すべきで、逆にこのプリントであれば元はこんな美しい背景だったに違いないという。だから、このデジタル時代にわざわざフィルムっぽい発色をするように現像する需要があるのだ。でも私にはその脳内プロファイルがないので、フィルムっぽいと何がいいのか全然わからない。デジタル世代の人達はsRGBのディスプレイに映った画像を見慣れているので、それに対応した脳内プロファイルができているんだろう。だから、ITU-R BT 2022色域が標準になった時代には、我々はsRGBに領域に抑えた発色を好んで現像したりするのかもしれない。収差がほとんどないレンズが一般化した時代には、わざわざ収差を再現したレタッチをするかもしれない。何が言いたいかというと、脳内プロファイルのせいで、物の善し悪しを客観的に判断するのは難しくなるということ。だから、客観的に測って収差が大きいはずのMZ17も主観的な評価では肯定されうるのではないかと。「むしろ写真っぽくていいよね」みたいな。

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー