オリンパス機とLightroomの組み合わせでうまいこと絵作りをする設定を前回から探っているが、さしあたっての結論が出た。この絵が好きだ。シャドーからハイライトまでくっきり視認できて、しかもフラットにならずに立体感がある絵。
Lightroomで現像する際に、Camera CalibrationのProfileをNaturalにしつつ、TreatmentのContrastを-10、Shadowを+20にするのがよい。そこに至る過程を見ていこう。
まずOlympus ViewerのNaturalでコントラスト-1にした例を挙げる。これはOlympus Viewerを使った場合に私が最も好みの設定だ。
次に、Lightroomのデフォルトで現像した例を挙げる。これもなかなか良いが、マゼンタ寄りの発色が個人的には好みではない。
そこで、プロファイルをNaturalにすると、色相はOlympus Viewerのそれに近づく。だだしそうするとコントラストが高すぎ、またシャドーが潰れた印象になってしまう。
それを相殺すべく、コントラストを-10で下げ、シャドーを+20で上げる。つまり、色相はオリンパス的にしつつ、コントラストはデフォルトのAdobe Standardに近づけるのだ。
これ以上シャドーを上げたりコントラストを下げたりすると、フラットな感じになってしまってよくない。もちろん被写体や光線の状態によって設定を変えるのもよいが、バッチ処理のデフォルトとしてはこのあたりがいいバランスだと思う。
肌色の様子も見てみよう。まずはOlympus ViewerのNaturalでコントラスト-1にした例。落ち着いた感じでよい。
Lightroomのデフォルト。なんかくすんだ感じがする。
プロファイルをNaturalにすると、コントラストが強すぎる感が。
そして最後に、コントラストを-10で下げ、シャドーを+20で上げる。いい感じだ。これでもOlympus Viewerの例よりかなりコントラストが高いが、まあパンチがあってこれもいいかなと。それより、ちょっと肌が赤すぎるのが気になる。
人物が主要被写体の場合にはもっとコントラストを下げる設定にしてもよさそうだ。コントラスト-15、シャドー+25とか。Adobe Standardのヒストグラムを見るともっと中央に寄っているし。
同じ設定で他の例も現像してみた。どれもちょうどいい感じのコントラストで、浮き出るような立体感があって気に入っている。
今日で体験版の試用期間が終わってしまうが、Lightroomの使い勝手はかなり気に入ってきたので、サンタさんに頼んでみようと思う。Olympus Viewerと違って動作が速いからいろんな設定をガシガシと試せるのがいいな。なんか楽しくなってきた。
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