山の日ということで、下の子を連れて山に登ってきた。幼児でも登れる山といえば高尾山。都心から1時間、ミシュランの三ツ星認定の山である。今回はE-M10にM.Zuiko 17mm F1.8をつけていったが、ポッケにBCL0980を忍ばせてたまに使った。
山の中腹まで行くルートはいくつかあるが、ケーブルカーとリフトも選択できる。今回は歩くのが目的でないので、リフトを選択。安全バーもない剥き出しのリフトでグングン登っていくスリルで大興奮の表情が撮れた。
後ろを振り返った時の景色の方が良いので、その意味では下りにリフトを使うというのも一興だろう。
山上駅のすぐ近くにある猿園。「山のお猿に会いに行こう」が今回の釣り文句であった。猿をちゃんと撮るにはMZ45mmあたりを持ってくるべきであった。
猿園に野草園も併設されているのだが、大人としてはこっちの方が面白い。17mmでも近接だとよくボケる。以下はF2.0とF2.8の例だが、個人的には後者の方が好き。
被写界深度が深いのでピンぼけしにくいのもあるけど、合焦部分のキレがF2.8の方が優れている気がする。しかし、絞り設定を変えて何枚も撮っていたら、子供が怒りだしてしまった。ほどほどにせねば。
しばらく歩くと、薬王院参道に入る。猿園でなぜかポカリのゼリーを貰ったので、歩き疲れるくらいで適宜飲ませて機嫌を取りつつ進んだ。
階段があると子供がへこたれそうになるので、「どっちが速いかな?ヨーイドン!」と発破をかける。もちろん子供に勝利させて、上で満足気になっているところを褒めてあげるのだ。
潜ると仏教の十善戒が身につくらしいゲート。特に当家のメンバーはこれを身につけてほしい。
と思った矢先に、疲れで怒りだしたので、ポカリでなだめる。不動明王が見ているよ。
ポカリでは抑えきれなくなったので、途中の茶屋で休憩。ごま団子うまし。
やっと薬王院の境内へ。ポカリ最後の一口。
懺悔懺悔。この子はクジ引きゲームと間違えていたが。
その他、天狗やら縁結びやら合格祈願やら世界平和祈願やら。ここはいろんな謎のオブジェがあって、山全体が秘宝館といった趣で、子供も大人も楽しんで回れる。
頂上間近で、ベビーカーを担いだ親子連れに遭遇。頑張れお父さん!それに比べたら、幼児一人連れくらいで弱音を吐いていられんなと。
そしてついに頂上。みんなビールやらかき氷やらで涼んでて楽しそう。山というよりテーマパークって感じ。
頂上で昼飯を食べて休憩してから下山。下りは意外にぐずらずスタスタと歩いてくれたので楽だった。
中腹から山麓まではケーブルカー。初めての乗り物でこちらも大興奮。
渋谷に戻ってから、初めての登山の大成功をオムライスでお祝い。我ながら、とても充実した山の日であった。
今回は、17mm(換算34mm)と9mm(換算18mm)の二つの広角レンズを持っていったわけだが、正解だった。人が多いので、画角の狭いレンズで引いて撮ると他人が手前に入ってしまう確率が高いし、また自分も他人の邪魔になってしまって気を使うからだ。これらの写真を上の子に見せたところ、羨ましがって高尾山に行きたがっているので、また近いうちに来ることになるかもしれない。
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