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豪鬼メモ

一瞬千撃

ガチピンのオレオレ定義

前回の記事で中望遠レンズだとピントがずれがちになるという話を書いたが、じゃあ標準レンズならピントが合いやすいのか。今朝、換算50mm画角であるところのM.Zuiko 25mmを持ちだして撮ってみたところ、やっぱりピントを合わせやすい。顔認識にまかせたりタッチシャッターで目にピントを合わせたりといったお気楽な撮り方でも、瞳がキラリと光る写真が撮れる確率が高い。
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主要被写体にピントがガッチリと合っているガチピン写真を撮れると気持ちがいいわけだが、そもそもピントが合っている状態とは何か。想定したピント面上の点像がセンサー上で描画される錯乱円の大きさが一定以下である状態だそうな。点像の合焦とみなされる最大の錯乱円を許容錯乱円と言うらしい。じゃあ許容錯乱円の大きさはどうやって決めるのかというと、ユースケースすなわち鑑賞方法で決まる。35mmフィルムを六つ切りサイズ(203mm * 254mm ≒ B5用紙)でプリントする際の許容錯乱円は直径1/30mm = 0.0333mmとされるそうで、デジカメの世界でもフルサイズセンサーなら1/30mmを基準に考えることが多い。フルサイズの約半分(面積は約25%)の大きさのセンサーであるマイクロフォーサーズだと許容錯乱円のサイズも半分になって1/60mm=0.0166mmということになる。実際、オリンパスのレンズ仕様のページでも「許容錯乱円の直径1/60mm」と表記されている。
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焦点距離が短いほど被写界深度が深くなるからピントが合わせやすくなると言われる。しかし、かなり前の記事でまとめたが、画角に応じて撮影距離を変えて同じ大きさで被写体を写した場合の被写界深度は実はほぼ同じなのだ。だから、25mmの方が45mmよりピントを合わせやすいというのは不思議だ。もしかして、標準レンズで撮る場合の被写体(子供)との典型的な距離におけるAFの挙動が、中望遠レンズの時よりもうまくはまりやすいという理由もあるかもしれない。あるいは画角が狭いことでAFポイントの設定操作にミスが置きやすいのかもしれない。まあとにかく標準レンズの方が圧倒的にヒット率が高いという経験則を自分は持っている。
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ところで、自分は六つ切りの紙にプリントして写真を鑑賞するわけではなく、液晶ディスプレイの上で鑑賞している。よって、自分にとっての許容錯乱円はどのくらいか把握しておきたい。自分は3200*2400ピクセルの16ビットTIFF(または12ビットJPEG2000)のデータを保存しているのだが、それを等倍で見た場合にピント面がボケて見えない許容錯乱円はどの程度だろうか。マイクロフォーサーズのセンサーは17.3mm * 13.8mmの大きさである。簡単のために長辺だけ考えると、17.3mmの辺を3200個のピクセルで表現するので、1ピクセルは0.0054mmである。仕上げに半径1ピクセルのシャープネス処理(アンシャープマスク)をかけることを前提として、被写体上の点が直径3ピクセルまでの錯乱円で描画されるのを許容するとなれば、許容錯乱円の直径は0.0054mm * 3 = 0.0162mmということになる。お、偶然にも上述の慣例とほぼ一致しているではないか。逆に言えば、六つ切りプリントと同程度の解像度って3200*2400ピクセルくらいなんだなぁ。なお、このブログには1600*1200でアップロードしているので、その場合の許容錯乱円はその2倍で0.0324mmだ。
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ここで言えるのは、慣例的な許容錯乱円をもとに被写界深度を考えるのは自分のユースケースにも合致しているということだ。そして子供の上半身ポートレートをF2.0で撮る際には焦点距離にかかわらず40cm弱ほどの被写界深度があるので、ピント合わせはそんなにシビアではないはずだということだ。にもかかわらず、なぜ微妙にピントを外すことが多いのか。こんなふうに。
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自分の腕が悪いのはもちろんだが、やっぱAFがもうちょい頑張ってほしいという気持ちがありますですはい。E-M5マーク3かE-M10マーク3にいけてる像面位相差AFがついてたら買うよカウカウ。