豪鬼メモ

一瞬千撃

通園の風景

毎朝の子供の送り迎えは大変なのだが、この季節は天気がいいと気分も爽快になるので、途中で公園に寄って遊んだりもしてしまう。レンズはM. 25mm F1.8。明るいシーンでは、PモードだとF5.6とかまで絞ってしまうし、AモードでF2とかに固定するとシャッター速度が1/4000秒では間に合わなくなるもどかしさがあるのだが、ともかく絞り開け気味で撮った方がいい感じになる。これはF2.5。
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これはF2.0。個人的には、これ以上の背景ぼけが欲しくなることはあまりない。
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これはF1.8。幼稚園の駐輪場で写真を撮っているのなんて自分くらいである。
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と、ここまでは色乗りがよかった。EXIFのLight Valueを見るとそれぞれ11.3、10.6、10.3という明るさであり、電源を入れると露出補正-0.3になるように設定していて、そのまま撮った。経験上、それでだいたいうまくいく。それより明るいシーンだと、被写体の明るさのダイナミックレンジが広いことが多いので、露出補正をちゃんと調整しないと、色がうまく出せないことが増えてくる。下の例のLight Valueは12.7だが、空が白トビしないように注意しつつ露出+0.3で撮った。実際空が白いので白トビしているようにも見えるが、ヒストグラムを見ると各チャンネルが飽和しているわけではない。F9と絞りすぎたのが原因で、絵画調になってしまったかも。
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この例はLight Valueは13.6で露出補正+0.3。空の色を出すのが難しい。絞りりF5.6だが、被写体まで距離があるのでパンフォーカスになり、またちょっと非現実的な感じの絵になった。
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この例はLight Value 13.3で露出補正+0.0。白トビしていないが、空の色は出ない。F2.5で撮ったので、色はいまいちだが立体感は残っている感じか。
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このシーンはかなり明るくて、Light Value 14.4もあった。空の色をギリギリ残しつつ暗部もきちんと描写しようと階調オートにし、距離のある噴水をピント中心にしつつパンフォーカス気味にF5.6に絞ったところ、見事に粉っぽい絵が出てきた。
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こちらも階調オートで。ボブの絵画教室の絵みたいになった。
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今回の気づきは三点。1: 子供などの主要被写体を近距離にデンと置いて絞りを開けばそれなりの写真が簡単にとれる。2: 明るすぎるシーンでは特に露出設定に気を使うべき。3: 絞ってパンフォーカス気味にすると非現実的な写真になりやすい。パンフォーカスと階調オートを組み合わせると極端な絵になってそれはそれで面白い。ダイナミックレンジの広いカメラだと調整は後処理任せでお気軽に撮れるだろうが、後処理もまた面倒なので、やはり現場で頑張った方がよいのかも。