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豪鬼メモ

一瞬千撃

RX100とDW-6ワイコンで広角22mm その参

SonyコンデジRX100にリコーのワイドコンバージョンレンズDW-6を無理やりつける作業を続けているが、今回でやっと完成を見た。前回に発覚した倍率色収差を軽減すべく、RX100とDW-6の距離をできるだけ近づけるようにしたものだ。

DW-6のカメラ側の口を見てみると、深さ1mm、幅3mmほどの溝があることに気づく。前回はその溝の外側の畝の部分に磁石を貼りつけたが、畝の高さの分だけ本体とワイコンの距離が開くことになってしまった。今回は、溝の部分に磁石を埋め込む形にする。幸運にも、RX100に装着してあるMagFilterの鉄のリングの直径と、DW-6の溝の部分の直径がほとんど一緒なのだ。


磁石とDW-6の接合は両面テープで行う。アロンアルファではうまくくっつかないことがわかったからだ。両面テープの接着力が十分であることはMagFilterがそれを使っていることから確認できている。具体的には3Mの両面テープのY4914-015という製品を選択した。これのバラ売りをこのサイトで売っていた。

両面テープの厚さが0.2mmほどなので、厚さ0.8mmの磁石があれば1mmの溝にちょうど埋まることになる。100g超えのDW-6を支える十分な磁力を得るにはそれなりの厚さがあった方がいいのと、磁石の上端が溝より浅いと、スライドさせてDW-6を外せないので、両面テープと合わせてちょうど1mmになるというのが都合がいいので、0.8mmは理想的だ。しかし、内径32mm・外径35mm・厚さ0.8mmのネオジム磁石が都合よく世に出回っているわけはない。仕方ないので、直径3mm・厚さ0.8mmの丸型磁石を探したところ、このサイトにドンピシャのものが売っていた。ラッキー。

早速、両面テープと磁石を購入し、両者が届いた直後に作業に入った。まず、既にRX100に装着してある鉄のリングに予め磁石を並べて付着させていく。その際、下がSで上がNの磁石の隣には、下がNで上がSの磁石を置き、同様に互い違いに極を上下させていくのが重要である。極が同じ磁石は反発するので敷き詰められないし、極が互い違いだと磁界が最小限に抑えられるという利点がある。次に、DW-6の溝の部分の形に合わせて両面テープを切ってから貼っておく。綺麗に貼るのがなかなか難しいけど、頑張る。

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そして最後に、DW-6上の両面テープの上面保護シートを外して、RX100につけておいた磁石付きの鉄のリングと接合する。優しく圧着させてから、そーっと横にずらすと、磁石だけが見事に両面テープにくっついている。これで完成。ちょっと不格好だけど、まあ表には見えない部分だしOK。

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装着すると、前回の構成と全く同じように格好いい姿が蘇る。磁石によるホールド感もほぼ同じだ。普通に扱う分には外れてしまう心配はないし、手でゆっくりスライドさせれば外すことができる。

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試写してみた。比較のために、ノーマルの広角端で換算28mmをまず撮影。

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そして、今回のワイコンをつけて換算22mmをつけて撮影。広い。

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28mmだとこんな風にビル全体を収められないシーンでも、

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22mmならバッチリ収まるのである。

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写りも上々。解像低下やケラレは全く感じず、歪曲も気づかないレベルだ。画面の端の方を見ると色収差が多少あるけれども、ワイコンの割にはマシなんじゃないかな。

ということで、作業は全てうまくいった。アダプタ不要で装着できるのがやっぱいいね。カメラもワイコンも上着のポケットに入るのが超重要。NEXではできない芸当である。

ちなみに、ワイコンと本体の距離は、今回の構成だとおよそ0.8mmくらいである。ワイコン側の磁石と両面テープは溝の中に完全に入っているので厚さはないが、本体側につける鉄のリングと両面テープの厚さが0.8mmほどある。距離と色収差が正の相関があるっぽいので、実際どのくらいなのか実験してみた。距離を0.8mm、1.6mm、2.4mm、3.2mmと変えつつ、画面端に電灯を入れて同じ構図で撮ってみた。

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ということで、距離を縮めたのは確実に色収差の低減に役立っていることがわかる。ただ、0.8mmでもまだ色収差が残っているのも事実だ。もっと削りたいけど、マグネット方式である限りはなかなか難しい。

今後使っていく上での注意点は以下のような感じかな。

  • 基本的に画質が低下するので、必要なければ外した方がいい。
  • 使う場合、軸上色収差を低減すべく、絞った方がいい。できればF4以上にしたい。
  • それでも周辺は倍率色収差が出るので、構図に気をつける。
  • シャープネスを強めると色収差が強調されてしまうので、やや弱めにする。
  • 同じく、彩度をを強めると色収差が強調されてしまうので、やや弱めにする。

風景撮りで使うことが多いけど、その場合でも「風景」モードにはしない方がいいのかもね。「露出-3」「クリエイティブスタイル=標準」「彩度-1」「シャープネス-1」とかいう設定をワイコン用としてMR3あたりに登録しようかな。シックな感じになっちゃうのは本意ではないが、ワイコンという存在自体が妥協の産物だからいいのだ(と自分に言い聞かせる)。

その四に続く。

RICOH ワイドコンバージョンレンズ DW-6 172790

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