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豪鬼メモ

一瞬千撃

RX100とDW-6ワイコンで広角22mm

結論から言うと、ソニーのDSC RX100に、リコーのDW-6ワイドコンバージョンレンズを、MagFilterのマグネットを使って無理やりつけると、広角22mmで撮影できる。しかし、利便性が高い反面、画質は犠牲になる。

※ 画質を改善した完成版はその四を参照。

背景

広角端の焦点距離が10.4mmであるRX100は、センサーが1インチなので2.7倍して、35mm版換算で28mm相当の画角で撮影ができるそうだ。28mmというと水平画角65度であり、普通に見たままを記録する意図で写真をとっている限りにおいて困ることはないらしい。自分で使っている感想としても、28mmで撮影して、自分の視野より狭いと思うことは全くない。

しかし、見た目が自然かどうかはおいといて、もっと広角で撮りたいと思うことはよくある。広大な風景や林立するビル郡の全体像を収めたいとかいう場合が典型的である。また、子連れで出かけた際に、子供を自分のそば3m以内から離れさせられない状況で、風景と子供を同時に収めたいとかいう場合には、もっと広角が欲しいと強烈に思ったりする。

ということで、レンズ交換式のカメラを買おうと思ったが、やっぱ自分の性格上、でかいカメラを持ち出すことは面倒すぎて耐えられない。それにレンズ交換なんて面倒だし、そこそこの広角レンズはやたら高いし、集めだすとキリがない。

そんな人達のためにコンバージョンレンズというジャンルがあり、既存のレンズの前にドッキングさせて焦点距離を変更することができるのだが、残念ながらRX100はそのような拡張をするために機構が備わっていない。だが、残念ながら、RX100はコンバージョンレンズをつけるためのねじ切りがないので、世に出ている多くのワイコンはつけられない。調べたら、トダ精光ということろからマグネットで付けられるコンデジ用のワイコンが出ていることを知ったが、RX100は典型的なコンデジよりレンズがでかいのでトダ精光のものは付けられないらしい。

さらに調べてみると、リコーのGX100というカメラ用に作られたDW-6という0.79倍ワイコンをRX100につけている人がちらほらいることがわかった。画質劣化も目立たないっぽいので実用になりそうだ。ただ、アダプタを鏡筒に当てているだけなので、RX100の電源が自動的に切れた際にアダプタごとレンズが落ちる可能性があるというのはちょっと不安だ。

ところで、RX100はNDフィルタやPLフィルタなどのフィルタも付けられないのだが、マグネットで無理やりCPLフィルタをつけられるようにするMagFilter CPLという製品が海外で売られていて、俺はそれを買って使っている。カメラ側にはレンズの周囲に鉄のリングを両面テープ(3Mの強力なやつ)でくっつけおき、フィルタ側に磁石のリングがついているので、自由に着脱できるというわけである。トダ精光のコンバージョンレンズも同じ方式である。

ということで、既に鉄のリングがカメラ側についているので、あとはDW-6を買ってそれにマグネットをつければ、マグネット方式のワイコンをRX100に適応できるということにならないだろうか。やってみよう。早速amazon.co.jpにて、DW-6の中古品を7800円でポチっとした。

製作

到着したDW-6を手に取ると、意外に重かった。120gくらいある。DW-6にとりつけるマグネットとしてコクヨマグネットシートS340を買っておいたが、フェライトラバー磁石の磁力では全く力不足であった。かといって、DW-6の口にぴったりなネオジム等の磁石もすぐには手に入りそうにない。仕方ないので、MagFilterを分解して、中にある磁石のリングを流用することにした。

MagFilterのカバーは適当にグラグラさせつづけるとネジが緩んで簡単に外せるようになっている。中に入っている銀色の磁石リングを取り出したら、それに両面テープをくっつけて、形通りに切っておく。両面テープはニチバンとか3Mの強力タイプを選ぶとよい。なお、両面テープを試す前にセメダインでくっつけようと試したが、接着力が弱くて全くくっつかなかった。アロンアルファとかならうまくいくかもしれないが、後戻りできるように、両面テープを使うのがよい。強力タイプなら十分な強度になる。

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いよいよ、RX100に装着してみた。しっかりくっついて、違和感もそんなにない。昔のカメラみたいでかっこいい気すらしてくる。

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MagFilterの磁石では120gは支えられないかもしれないと思ってはいたが、MagFilterのカバーから外してカメラ側の鉄のリングに直接接触させた分、接着力が向上しているので、全く問題なく支えられる。というか強力につきすぎて、外すのに苦労するくらいだ。横にスライドさせて外すのがコツである。

ところで、磁石を失ったMagFilterは御蔵入りになる予定だったが、さすがに勿体無いので、買っておいたマグネットシートで作ったリングをMagFilterの中に入れてみた。磁力がかなり弱まって心もとない感じではあるが、いちおうレンズにくっつくので、まだ実用にはなりそう。磁力が弱い分、PLの角度調整がしやすいし。

作例

早速、近所のビルを撮ってみよう。まずはワイコンをつけずに、広角端28mmで撮る。

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そして、DW-6をつけて、22mm相当で撮影。ちゃんと広くなってる!

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この写真はF3.5だが、F1.8で撮っても周辺減光もなく、歪曲も目立たない。画面下の屋根瓦がちゃんとまっすぐに並んでいる。中央部の解像はあまり劣化していないように思う。ただし、等倍で見ると、周辺の28mm画角を超えた周辺は滲んでしまっているのがわかる。

面白いのが、DW-6をつけると、最短接写距離が著しく短くなるということ。3cmとか、レンズが被写体にくっつきそうな距離でも撮れるようになる。広角でそこまで寄りたい需要はないけども。

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後日、外出して試し撮りもしてきた。高いビルを近くから撮ってもちゃんと収められる!

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子供を手前に入れても背景の全体が収められる!

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F値がそのままなので夜景もちゃんと撮れる。

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スタバで比較テスト。まずはノーマルで28mm。これでも十分広い。

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ワイコンつけて22mm。さらに広い。

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限界まで寄ってみる。もうレンズがカップにくっつきそうだ。

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で、何日か使ってみて思ったのは、中央部の解像低下は全く気にならない程度だが、やはり周辺の解像低下がそれなりにあるということ。また、特に周辺部で色収差が出やすい気がする。絞ってもあまり改善しないので、倍率色収差という奴なのかな。

まとめ

RX100とDW-6とMagFilterを組み合わせてお手軽に広角写真が撮れるようにした。色収差が結構ひどいがそこそこ実用にはなるかな。ワイコンと鏡筒の距離をまだ全く調整していないので、そのあたりと画質の関係をこれから実験していく所存(次の記事参照)。